「黄昏の百合の骨」 恩田陸

【あらすじ】
強烈な百合の匂いに包まれた洋館で祖母が転落死した。
奇妙な遺言に導かれてやってきた高校生の理瀬を迎えたのは、優雅に暮らす美貌の叔母二人。
因縁に満ちた屋敷で何があったのか。
「魔女の家」と呼ばれる由来を探るうち、
周囲で毒殺や失踪など不吉な事件が起こる。
将来への焦りを感じながら理瀬は―。
【感想】
麦の海に沈む果実の続編。
理瀬のその後が描かれる。
最初に言っときます。
好きな人には申し訳ないですが・・・
すごくがっかりしました。
麦の海に沈む果実は大好きです。
幻想的な世界、魅力的なキャラクター、そして起こる事件と結末。
私の中では最高の作品でした。
だから理瀬も大好きです。
ただこの作品では全てが中途半端に感じます。
ミステリ色を強めたのはわかりますが、
恐怖、推理、恋愛、カリスマ性、その辺りの要素がどれも半端な印象。
麦の海に〜が大好きなだけに・・・という気持ちです。
ただ今Amazonを見てみたらかなり好評な様子なので、
麦の海に〜が好きなら楽しめる人が多いようです。
私は少数派なのかも。
まあ今後このシリーズが出たら必ず読みますけどね!
大好きですから。
ただ少なくとも、麦の海に〜を読んでない人にはおすすめしません。
【おすすめ度】
★★☆☆☆

黄昏の百合の骨 (講談社文庫)
黄昏の百合の骨 (講談社文庫)恩田 陸

おすすめ平均5つ星のうち4.5
5つ星のうち5.0物語の世界にどっぷり
5つ星のうち3.0面白いだけにもったいない
5つ星のうち2.0続編なら続編と、分かるようにしてほしかったです
5つ星のうち5.0いつもながら素晴らしい
5つ星のうち5.0黒い理瀬がいい


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