2013-01-01から1年間の記事一覧

「禁断の魔術」東野圭吾

【あらすじ】 「透視す」「曲球る」「念波る」「猛射つ」の4編収録。 ガリレオ短編の最高峰登場。 【感想】 ガリレオシリーズの8作目。短篇集。 相変わらず読みやすくて、さらっと読めてしまった。 ただ内容は可も無く不可も無く、という印象。 それぞれが一…

「7つの会議」池井戸潤

【あらすじ】 トップセールスマンだったエリート課長・坂戸を“パワハラ”で社内委員会に訴えたのは、 歳上の万年係長・八角だった―。 いったい、坂戸と八角の間に何があったのか? パワハラ委員会での裁定、そして役員会が下した不可解な人事。 筋書きのない会…

「夢幻花」東野圭吾

【あらすじ】 黄色いアサガオだけは追いかけるな―。 この世に存在しないはずの花をめぐり、 驚愕の真相が明らかになる長編ミステリ。 【感想】 祖父が殺された孫娘、家族と合わない大学生、息子と会えない刑事、 そんなそれぞれがある事件を追いかけていくミ…

「旅猫リポート」有川浩

【あらすじ】 さあ、行こう。これは僕らの最後の旅だ。 一人と一匹が見る美しい景色、出会う懐かしい人々。 心にしみるロードノベル。 【感想】 猫の視点も交えて描かれる、飼い主と友人達の心温まる物語。 猫を飼い続けられなくなった主人公が、猫と一緒に…

「のぞきめ」三津田信三

【あらすじ】 辺鄙な貸別荘地にバイトに来た若者たち。 彼らは禁じられた廃村に紛れ込み恐怖の体験をしたあげく、 次々怪異に襲われる。 そこは「弔い村」の異名をもち「のぞきめ」という化物の伝承が残る、 曰くつきの村だったのだ… 【感想】 のぞきめ、と…

「七人の鬼ごっこ」三津田信三

【あらすじ】 「西東京生命の電話」にかかってきた自殺志願者からの電話。 男から電話を受けたかつての幼馴染たちが、ひとり、またひとりと・・・ 【感想】 幼なじみが次々と殺されていく連続殺人もの。面白かった。 まず導入部が見事。 あらすじにもある通…

「幽女の如き怨むもの」三津田信三

【あらすじ】 戦前、戦中、戦後にわたる三軒の遊郭で起きた三人の花魁が絡む不可解な連続身投げ事件。 誰もいないはずの階段から聞こえる足音、窓から逆さまに部屋をのぞき込むなにか……。 大人気の刀城言耶シリーズ最新書き下ろし長編! 【感想】 刀城シリー…

「水魑の如き沈むもの」三津田信三

【あらすじ】 奈良の山奥、波美地方の“水魑様”を祀る四つの村で、 数年ぶりに風変わりな雨乞いの儀式が行われる。 儀式の日、この地を訪れていた刀城言耶の眼前で起こる不可能犯罪。 今、神男連続殺人の幕が切って落とされた。 シリーズ集大成と言える第10回…

「塗仏の宴」京極夏彦

【あらすじ】 「知りたいですか」。郷土史家を名乗る男は囁く。 「知り・・・たいです」。答えた男女は己を失い、昏き界へと連れ去られた。 非常時下、大量殺戮の果てに伊豆山中の集落が消えたとの奇怪な噂。 敗戦後、簇出した東洋風の胡乱な集団六つ。 十五…

「虚像の道化師」東野圭吾

【あらすじ】 指一本触れずに転落死させる術、他人には聴こえない囁き、 女優が仕組んだ罠… 刑事はさらに不可解な謎を抱え、あの研究室のドアを叩く。 【感想】 ガリレオシリーズの短篇集。 どの作品も草薙が湯川に相談して、というパターン。 まずガリレオ…

「山魔の如き嗤うもの」三津田信三

【あらすじ】 忌み山で続発する無気味な謎の現象、 正体不明の山魔、奇っ怪な一軒家からの人間消失。 刀城言耶に送られてきた原稿には、山村の風習初戸の“成人参り”で、 恐るべき禁忌の地に迷い込んだ人物の怪異と恐怖の体験が綴られていた。 【感想】 刀城…

「凶鳥の如き忌むもの」三津田信三

【あらすじ】 瀬戸内海の兜離の浦沖に浮かぶ鳥坏島。 鵺敷神社の祭壇“大鳥様の間”で巫女、朱音は神事“鳥人の儀”を執り行う。 怪異譚蒐集の為、この地を訪ねた刀城言耶の目前で、謎の人間消失は起きた。 大鳥様の奇跡か?鳥女と呼ばれる化け物の仕業か? 『厭魅…

「厭魅の如き憑くもの」三津田信三

【あらすじ】 神々櫛村。谺呀治家と神櫛家、二つの旧家が微妙な関係で並び立ち、 神隠しを始めとする無数の怪異に彩られた場所である。 戦争からそう遠くない昭和の年、 ある怪奇幻想作家がこの地を訪れてまもなく、最初の怪死事件が起こる。 本格ミステリー…

「下町ロケット」池井戸潤

【あらすじ】 主人公・佃航平は宇宙工学研究の道をあきらめ、実家の佃製作所を継いでいたが、 突然の取引停止、さらに特許侵害の疑いで訴えられるなど、大企業に翻弄され、会社は倒産の危機に瀕していた。 その一方で夢であるロケットエンジン部品開発への想…

「首無の如き祟るもの」三津田信三

【あらすじ】 奥多摩の山村、媛首村。淡首様や首無の化物など、古くから怪異の伝承が色濃き地である。 三つに分かれた旧家、秘守一族、その一守家の双児の十三夜参りの日から惨劇は始まった。 戦中戦後に跨る首無し殺人の謎。驚愕のどんでん返し。 本格ミス…

「夜の底は柔らかな幻」恩田陸

【あらすじ】 特殊能力を持つ“在色者”たちが、“途鎖国”の山深くに集まる“闇月”。 殺戮の風が、次第に暴れ始める―。殺人者たちの宴が、幕を開ける。 【感想】 イロと呼ばれる超能力を持つ者の聖地“途鎖国”に潜入した主人公。 主人公の目的は?それを果たすこ…

「64 ロクヨン」横山秀夫

【あらすじ】 警察職員二十六万人、それぞれに持ち場があります。刑事など一握り。 大半は光の当たらない縁の下の仕事です。 神の手は持っていない。それでも誇りは持っている。 一人ひとりが日々矜持をもって職務を果たさねば、 こんなにも巨大な組織が回っ…

「舟を編む」三浦しをん

【あらすじ】 玄武書房に勤める馬締光也。 人とは違う視点で言葉を捉える馬締は、辞書編集部に迎えられる。 そして仲間たちとともに新しい辞書を完成させるために奮闘する。 果たして『大渡海』は完成するのか―。 【感想】 辞書編集部が新しい辞書を作り上げ…

「アトポス」島田荘司

【あらすじ】 虚栄の都・ハリウッドに血で爛(ただ)れた顔の「怪物」が出没する。 ホラー作家が首を切断され、嬰児が次々と誘拐される事件の真相は何か。 女優レオナ松崎が主演の映画『サロメ』の撮影が行われる水の砂漠・死海でも惨劇は繰り返され、 甦る…

「眩暈」島田荘司

【あらすじ】 切断した男女の死体が合成され両性具有者となって蘇る。 窓の外には荒涼たる世界の終焉の光景が広がっているばかりだ。 「占星術殺人事件」を愛読する青年が書きのこした戦慄の日記がさし示すものは何か。 醜悪な現実世界に奇想の作者が驚天動…

「不祥事」池井戸潤

【あらすじ】 ベテラン女子行員はコストだよ― そう、うそぶく石頭の幹部をメッタ斬るのは、若手ホープの“狂咲”こと花咲舞。 トラブルを抱えた支店を回って業務改善を指導する花咲は、事務と人間観察の名手。 歯に衣着せぬ言動で、歪んだモラルと因習に支配さ…

「水晶のピラミッド」島田荘司

【あらすじ】 エジプト・ギザの大ピラミッドを原寸大で再現したピラミッドで起こる怪事。 冥府の使者アヌビスが500年の時空を超えて突然蘇り、 空中30メートルの密室で男が溺死を遂げる。 アメリカのビッチ・ポイントに出現した現代のピラミッドの謎に挑む名…

「狂骨の夢」京極夏彦

【あらすじ】 骨の魔性に魅せられた男と女に京極堂が挑む 湘南の保養地逗子に住む謎の女、朱美。 夫を四度殺したというその告白は、いさまや、探偵・榎木津らの推理をこえて妖しく展開。 妖怪シリーズ第三作。 【感想】 京極堂シリーズの三作目。 序盤は様々…