2010-07-01から1ヶ月間の記事一覧

「ダブルダウン」岡嶋二人

【あらすじ】 ボクシング、フライ級4回戦。 対戦中のボクサー2人が、青酸中毒で相次いで倒れ、死亡した。 編集者の福永麻沙美は、週刊誌記者の中江聡介、ボクシング評論家の八田芳樹と真相を追い始める。 衆人環視の二重殺人トリックは? 二転三転する事件の…

「姑獲鳥の夏」京極夏彦

【あらすじ】 「この世には不思議なことなど何もないのだよ」 古本屋にして陰陽師が憑物を落とし事件を解きほぐす人気シリーズ第一弾。 東京・雑司ケ谷の医院に奇怪な噂が流れる。 娘は二十箇月も身籠ったままで、その夫は密室から失踪したという。 文士・関…

「空飛ぶ馬」北村薫

【あらすじ】 女子大生と円紫師匠の名コンビここに始まる。 爽快な論理展開の妙と心暖まる物語。 【感想】 女子大生と落語家を主人公とした短編集。 人は死にません。犯罪ですらないです。 でもミステリ! 主人公女子大生のが日常で感じた些細な疑問が大きな…

「斜め屋敷の犯罪」島田荘司

【あらすじ】 北海道の最北端、宗谷岬の高台に斜めに傾いて建つ西洋館。 「流氷館」と名づけられたこの奇妙な館で、 主人の浜本幸三郎がクリスマス・パーティを開いた夜、 奇怪な密室殺人が起きる。 招かれた人々の狂乱する中で、またもや次の惨劇が…。 恐怖…

「99%の誘拐」岡嶋二人

【あらすじ】 末期ガンに冒された男が、病床で綴った手記を遺して生涯を終えた。 そこには八年前、息子をさらわれた時の記憶が書かれていた。 そして十二年後、かつての事件に端を発する新たな誘拐が行われる。 その犯行はコンピュータによって制御され、前…

「クラインの壷」岡嶋二人

【あらすじ】 岡嶋二人史上、最後で最恐で最謎の超名作! ヴァーチャルリアリティ・システム『クライン2』の制作に関わることになった上杉青年。 少女梨紗と、謎の研究所でゲーマーとなって恐怖の世界に入り込むと…。 【感想】 ミステリですが、だいぶはみ…

「硝子のハンマー」 貴志祐介

【あらすじ】 エレベーターに暗証番号、廊下に監視カメラ、隣室に役員。 厳戒なセキュリティ網を破り、社長は撲殺された。 凶器は? 殺害方法は? 弁護士純子は、逮捕された専務の無実を信じ、防犯コンサルタント榎本のもとを訪れるが…。 【感想】 密室ものの…

「殺戮にいたる病」我孫子武丸 

【あらすじ】 永遠の愛をつかみたいと男は願った―。 東京の繁華街で次々と猟奇的殺人を重ねるサイコ・キラーが出現した。 犯人の名前は、蒲生稔! くり返される凌辱の果ての惨殺。 冒頭から身も凍るラストシーンまで恐るべき殺人者の行動と魂の軌跡をたどり、…

「顔 FACE」横山秀夫

【あらすじ】 「だから女は使えねぇ!」鑑識課長の一言に傷つきながら、 ひたむきに己の職務に忠実に立ち向かう似顔絵婦警・平野瑞穂。 瑞穂が描くのは、犯罪者の心の闇。 追い詰めるのは「顔なき犯人」。 鮮やかなヒロインが活躍する異色のD県警シリーズ。 …

「ロミオとロミオは永遠に」 恩田陸 

【あらすじ】 日本人だけが地球に居残り、膨大な化学物質や産業廃棄物の処理に従事する近未来。 それを指導するエリートへの近道は、「大東京学園」の卒業総代になることであった。 しかし、苛酷な入学試験レースをくぐりぬけたアキラとシゲルを待ち受けてい…

「ライオンハート」恩田陸

【あらすじ】 いつもあなたを見つける度に、ああ、あなたに会えて良かったと思うの。 会った瞬間に、世界が金色に弾けるような喜びを覚えるのよ…。 17世紀のロンドン、19世紀のシェルブール、20世紀のパナマ、フロリダ。 時を越え、空間を越え、男と女は何度…

「第三の時効」横山秀夫

【あらすじ】 殺人事件の時効成立目前。 現場の刑事にも知らされず、巧妙に仕組まれていた「第三の時効」とはいったい何か!? 刑事たちの生々しい葛藤と、逮捕への執念を鋭くえぐる表題作ほか、全六篇の連作短篇集。 本格ミステリにして警察小説の最高峰との…

「中庭の出来事」恩田陸

【あらすじ】 瀟洒なホテルの中庭で、気鋭の脚本家が謎の死を遂げた。 容疑は、パーティ会場で発表予定だった『告白』の主演女優候補三人に掛かる。 警察は女優三人に脚本家の変死をめぐる一人芝居『告白』を演じさせようとする ―という設定の戯曲『中庭の出…

「クライマーズ・ハイ」横山秀夫

【あらすじ】 北関東新聞の記者・悠木は、同僚の安西と谷川岳衝立岩に登る予定だったが、 御巣鷹山の日航機墜落事故発生で約束を果たせなくなる。 一方、1人で山に向かったはずの安西は、 なぜか歓楽街でクモ膜下出血で倒れ、病院でも意識は戻らぬままであっ…

「木曜組曲」恩田陸

【あらすじ】 耽美派小説の巨匠、重松時子が薬物死を遂げてから、四年。 時子に縁の深い女たちが今年もうぐいす館に集まり、彼女を偲ぶ宴が催された。 ライター絵里子、流行作家尚美、純文学作家つかさ、編集者えい子、出版プロダクション経営の静子。 なご…

「光の帝国」 恩田陸

【あらすじ】 穏やかで知的で、権力への志向を持たずに生きる常野の一族。 人を見通し、癒し、守る、その不思議な能力は何のために存在するのか。 優しさと哀しみに満ちた壮大なファンタジー。 【感想】 不思議な能力を持つ常野の人々を描いた短編集。 ノス…

「出口のない海」横山秀夫

【あらすじ】 人間魚雷「回天」。 発射と同時に死を約束される極秘作戦が、第二次世界大戦の終戦前に展開されていた。 ヒジの故障のために、期待された大学野球を棒に振った甲子園優勝投手・並木浩二は、 なぜ、みずから回天への搭乗を決意したのか。 命の重…

「ユージニア」恩田陸

【あらすじ】 「ねえ、あなたも最初に会った時に、犯人って分かるの?」 こんな体験は初めてだが、俺は分かった。 犯人はいま、俺の目の前にいる、この人物だ―。 かつて街を悪夢で覆った、名家の大量毒殺事件。 数十年を経て解き明かされてゆく、遺された者た…

「ルパンの消息」横山秀夫

【あらすじ】 五年前、自殺とされた女性教師の墜落死は実は殺人―。 警視庁に入った一本のタレ込みで事件が息を吹き返す。 当時、期末テスト奪取を計画した高校生三人が校舎内に忍び込んでいた。 捜査陣が二つの事件の結び付きを辿っていくと、戦後最大の謎で…

「深追い」横山秀夫

【あらすじ】 不慮の死を遂げた夫のポケットベルへ、ひたすらメッセージを送信し続ける女。 交通課事故係の秋葉は妖しい匂いに惑い、職務を逸脱してゆく(表題作)。 鑑識係、泥棒刑事、少年係、会計課長…。 三ツ鐘署に勤務する七人の男たちが遭遇した、人生で…

「不連続の世界」恩田陸

【あらすじ】 『月の裏側』の塚崎多聞、再登場! 詩情と旅情あふれる、恩田陸版「怖い話」 【感想】 ちょっと怖い短編集。 主人公ののほほんとした人がいろんな不思議現象に会って、 それを解いていく。 でも完全に解けるわけじゃなくて、ちょっとモワッとし…

「流星の絆」東野圭吾

【あらすじ】 惨殺された両親の仇討ちを流星に誓いあった三兄妹。 「兄貴、妹は本気だよ。俺たちの仇の息子に惚れてるよ」 14年後―彼らが仕掛けた復讐計画の最大の誤算は、妹の恋心だった。 【感想】 ドラマ化もされた作品。ドラマ版は見てないです。 親を殺…

「聖女の救済」東野圭吾

【あらすじ】 男が自宅で毒殺されたとき、離婚を切り出されていたその妻には鉄壁のアリバイがあった。 草薙刑事は美貌の妻に魅かれ、毒物混入方法は不明のまま。 湯川が推理した真相は―虚数解。 理論的には考えられても、現実的にはありえない。 【感想】 ガ…

「砦なき者」野沢尚

【あらすじ】 報道番組『ナイン・トゥ・テン』に売春の元締めとして登場した女子高生が全裸で首を吊った。 恋人を番組に殺されたと訴える青年八尋樹一郎の姿は、 ライバル局の視聴率を跳ね上げた。 メディアが生んだ一人のカリスマ。 その邪悪な正体に気づい…

「木洩れ日に泳ぐ魚」恩田陸

【あらすじ】 一組の男女が迎えた最後の夜。 明らかにされなければならない、ある男の死。 それはすべて、あの旅から始まった――。 運命と記憶、愛と葛藤が絡み合う、恩田陸の新たな世界 【感想】 二人の男女が別れる直前に部屋で話す。ただそれだけ。 他の登…

「ダイイング・アイ」東野圭吾

【あらすじ】 記憶を一部喪失した雨村槇介は、自分が死亡事故を起こした過去を知らされる。 なぜ、そんな重要なことを忘れてしまったのだろう。 事故の状況を調べる慎介だが、以前の自分が何を考えて行動していたのか、思い出せない。 しかも、関係者が徐々…

「きのうの世界」恩田陸

【あらすじ】 失踪した男は遠く離れた場所で殺されていた 塔と水路の町にある「水無月橋」。 霜の降りるような寒い朝、殺人事件が起こる。 バス停に捨てられていた地図に残された赤い矢印は……? 【感想】 突然失踪していた男が、水と塔の街で殺された。 男は…