「秘密」東野圭吾

【あらすじ】
妻・直子と小学5年生の娘・藻奈美を乗せたバスが崖から転落。
妻の葬儀の夜、意識を取り戻した娘の体に宿っていたのは、死んだはずの妻だった。
その日から杉田家の切なく奇妙な“秘密”の生活が始まった。
【感想】
事故で妻を亡くした父娘の家族の物語。ミステリではありません。
東野圭吾お得意のSF的な要素を前提とした作品です。
結論から言うとかなり面白かったです。
感動しました。 
感情移入させる書き方ではなかったので泣きはしませんでしたが、 
話の構成、主人公の感情の動き、そして展開がすばらしいです。 
欲を言えばもう少し主人公に幸せになって欲しかった気もしますが、
あの結末でも十分ありです。
記憶に残る名作でした。
ちなみに結末はある程度議論の余地が残ってしまうのですが、
指輪の描写と、その行動の必然性を考えれば、
自ずからわかるような気がします。
【おすすめ度】
★★★★★

秘密 (文春文庫)
秘密 (文春文庫)東野 圭吾

おすすめ平均5つ星のうち4.0
5つ星のうち4.0読む人の立場によって読後感が変わる本。
5つ星のうち3.0(un)ハッピーの結末
5つ星のうち5.0こんなにも残酷ですか
5つ星のうち5.0しっかりと泣かせてくれるが、「最初は笑わそうと思った」という面が見えるところもある
5つ星のうち5.0秘密の正体


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