「獣の奏者・探求編、完結編」上橋菜穂子

【あらすじ】
降臨の野からエリンはどこへ向かったのか。
人と獣という、永遠の他者どうしが奏でる未知の調べが響いたとき、
この世に何が起こるのか。
【感想】
闘蛇編、王獣編の続きです。この2冊で再び完結します。
王獣編を読んだ直後に読んでたのですが、感想書いてませんでした。
今回は大人になったエリンたちのその後が描かれます。
エリンがまだ少女だった王獣編からすると、
一気に時間が経過しててちょっと驚きました。
子供までいますしね。
そしてこの2編でも王獣を巡るどうしようもない流れに巻き込まれていきます。
そして王獣だけでなく闘蛇についても、
これまでの謎を解き明かすようにじっくり描かれてます。
あと今回でハルミヤの印象がかなり変わりました。
以前はただの子供って印象でしたが、この2編を読んで好きになれた気がします。
そして完結編はすごかった。ドキドキが止まりません。
先が気になって気になってじっとしてられなくなるくらいで、
読み始めたら絶対に止まれない。
結末もこの作品らしい満足のいくものでした。
というわけで4冊通してとにかく素晴らしい作品だったと思います。
これこそ傑作。
是非最優先で読んでみてください。
ちなみに全部を読み終わってみると、
"親子"という関係が深く印象に残る作品だったと感じました。
【おすすめ度】
★★★★★
獣の奏者 (3)探求編獣の奏者 (4)完結編