「午前三時のルースター」垣根涼介

【あらすじ】
旅行代理店に勤務する長瀬は、
得意先の中西社長に孫の慎一郎のベトナム行きに付き添ってほしいという依頼を受ける。
慎一郎の本当の目的は、家族に内緒で、失踪した父親の消息を尋ねることだった。
サントリーミステリー大賞受賞作。
【感想】
ベトナムで失踪した父親を探すサスペンス。
相変わらずハードボイルドな作品。
物語はベトナムに到着した直後から一気に動き出して、
謎めいた人物たちに追われることに。
その後も緊張感のある展開が続きます。
ページ数も300ページとあまり多くはないので、
だれることもなく一気に読めちゃう。
最後までその調子で面白いし結末も満足できるものでした。
ただ読み終わったあとで考えると、
ちょっとだけ深みが足りないような気がした。
人物描写も軽めだったし。
スカっと楽しめるけど、コクがあるともっと良かったかなーという感じ。
良作でした。
【おすすめ度】
★★★★☆

午前三時のルースター (文春文庫)午前三時のルースター (文春文庫)
垣根 涼介

文藝春秋
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