「白夜行」東野圭吾

【あらすじ】
19年前の大阪の質屋殺し。
迷宮入りしたこの事件に関係した少年と少女が歩んだ道は…。
絶望の白い光の中、魂の荒野を行く男と女を、
叙事詩的スケールで描く傑作ミステリー長篇。
【感想】
東野圭吾のおすすめは?と言われたら真っ先にあげるのがこの白夜行です。
読み終えた感想は「すごい」の一言に尽きます。 
作品世界に圧倒されてすごいとしか言えなかった。
この作品は主役となる男女の小さいころから現在までの19年が描かれます。
しかし彼らの視点は一切ない。何を考えているか最後までわからない。
ずっと周りの人たちから見た様子だけが描写されているだけなんです。
でもその周りからの描写によって、徐々に彼らの姿が浮き上がっていく。
読み進めて行くとだんだんわかっていくんです。
まさかこういうこと・・・?と想像が膨らんでゾクゾクしてきます。
そして結末を迎え、いろんな感情を伴う余韻が残る。
トリックがすごいんじゃない。キャラクターがすごいんじゃない。
表現方法と作品世界がすごいんです。
間違いなく傑作だと思います。
暗い作品は嫌だ!という人以外には強くおすすめします。
是非読んでみてください。
【おすすめ度】
★★★★★

白夜行 (集英社文庫)
白夜行 (集英社文庫)東野 圭吾

おすすめ平均5つ星のうち4.5
5つ星のうち5.0傑作というか革命的作品
5つ星のうち5.0遅ればせながら読みました
5つ星のうち4.0面白いんだけど、何かが足りない
5つ星のうち3.0暗く悲しい犯行
5つ星のうち5.0傑作と呼べる作品


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