「きのうの世界」恩田陸

【あらすじ】
失踪した男は遠く離れた場所で殺されていた
塔と水路の町にある「水無月橋」。
霜の降りるような寒い朝、殺人事件が起こる。
バス停に捨てられていた地図に残された赤い矢印は……?
【感想】
突然失踪していた男が、水と塔の街で殺された。
男はなぜ失踪したのか?街の秘密とは?という話。
結論からいうと残念な作品。
前半の語り口が変わってて、読み手が主観のような書き方をしてます。
「あなたは左側をみる。そこには〜がある」のような感じ。
この書き方はいまいちわかりづらくて入り込みにくかった。
途中からは普通の書き方になったし。よくわからない。
それにこの作品で何より残念だったのは、
全てが肩透かしだったこと。
"あるようでない"がテーマなのかもしれない。
街の設定はものすごく魅力的でよかったのに、
それがあまり活かされてなかった。
ミステリ仕立てにしなければよかったように思う。
残念。
【おすすめ度】
★★☆☆☆

きのうの世界
きのうの世界恩田 陸

おすすめ平均5つ星のうち3.5
5つ星のうち4.0恩田ワールドのすごさを感じた
5つ星のうち1.0がっかり
5つ星のうち3.0納得のいくラスト
5つ星のうち5.0視点に関する技巧
5つ星のうち4.0ぶ厚いのに一日で読んでしまった


Amazonで詳しく見る by AZlink