「中庭の出来事」恩田陸

【あらすじ】
瀟洒なホテルの中庭で、気鋭の脚本家が謎の死を遂げた。
容疑は、パーティ会場で発表予定だった『告白』の主演女優候補三人に掛かる。
警察は女優三人に脚本家の変死をめぐる一人芝居『告白』を演じさせようとする
―という設定の戯曲『中庭の出来事』を執筆中の劇作家がいて…。
虚と実、内と外がめまぐるしく反転する眩惑の迷宮。
芝居とミステリが見事に融合した山本周五郎賞受賞作。
【感想】
物語が三重構造くらいになっていて、
劇の中の殺人なのか実際の殺人か区別できないまま話が進む。
感想は…意味がわからない。なんだこれどういうことだ…?
この殺人が劇だとすると、あの殺人はその劇の中の劇だから…えーっと…?という状態。
まあ解釈はおいとくとして読んでるときも構造がわからず、
しかも中盤までは女優1,2,3の区別すらできなかったので、
話にのめりこむことができなかった。
たぶん理解しようとしちゃいけなかったんだと思います。
これはカッチリ謎が解ける話じゃなくて、
不安定で混沌としてわけがわからなくなるのを楽しむ話なんじゃないかな。
多分好きな人は好きな話だと思います。
読んでる感覚は斬新で面白かったし。
変わった話が読んでみたければ是非どうぞ。
ただしミステリではないです。
【おすすめ度】
★★☆☆☆

中庭の出来事 (新潮文庫)
中庭の出来事 (新潮文庫)恩田 陸

おすすめ平均5つ星のうち3.5
5つ星のうち2.0複雑すぎ!
5つ星のうち2.0小説熱海殺人事件
5つ星のうち2.0登場人物に魅力がない
5つ星のうち2.0うーん…
5つ星のうち5.0私にはツボですが


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