「クライマーズ・ハイ」横山秀夫

【あらすじ】
北関東新聞の記者・悠木は、同僚の安西と谷川岳衝立岩に登る予定だったが、
御巣鷹山日航機墜落事故発生で約束を果たせなくなる。
一方、1人で山に向かったはずの安西は、
なぜか歓楽街でクモ膜下出血で倒れ、病院でも意識は戻らぬままであった。
地方新聞を直撃した未曾有の大事故の中、
全権デスクとなった悠木は上司と後輩記者の間で翻弄されながら、安西が何をしていたのかを知る――。
実際に事故を取材した記者時代の体験を生かし、濃密な数日間を描き切った、著者の新境地とも言うべき力作。
【感想】
御巣鷹山の航空機事故に関わることになった記者の話。 
といっても事故自体を掘り下げるわけではなく、事故を新聞記事にしていく際の出来事を描いた作品。 
熱い。とにかく熱い。
新聞ってこうも熱いのか!?ってくらい極限状態での熱さが伝わってくる。
そして作者ならではの組織のリアリティも健在で、
組織に翻弄され、ぶつかっていく様子がリアル。
スカッとするハッピーエンドっていう話じゃないけど、
全体の展開や、話の熱さ、登場人物たちの魂の入った行動、
それらが十分過ぎるほど面白かった。
横山秀夫といえばクライマーズ・ハイ半落ちが最も有名だと思いますが、
私はクライマーズ・ハイのほうが大好きです。
是非読んでみてください
【おすすめ度】
★★★★★

クライマーズ・ハイ (文春文庫)
クライマーズ・ハイ (文春文庫)横山 秀夫

おすすめ平均5つ星のうち4.0
5つ星のうち4.0壮大なテーマ
5つ星のうち2.0軸がぶれている感じがした
5つ星のうち3.0生き様
5つ星のうち5.0素晴らしい作品
5つ星のうち2.0最後まで作者の意図が分からんかった


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