「斜め屋敷の犯罪」島田荘司

【あらすじ】
北海道の最北端、宗谷岬の高台に斜めに傾いて建つ西洋館。
「流氷館」と名づけられたこの奇妙な館で、
主人の浜本幸三郎がクリスマス・パーティを開いた夜、
奇怪な密室殺人が起きる。
招かれた人々の狂乱する中で、またもや次の惨劇が…。
恐怖の連続密室殺人の謎に挑戦する名探偵・御手洗潔
【感想】
御手洗シリーズ。 
手がかりは全て提示した、という読者挑戦型。 
変わり者が建てた不思議な館。集められた人々。
何も起きないわけがない。
しかも起きるのは連続密室殺人。
これでもか!と言わんばかりの詰め込みっぷりです。
占星術も素晴らしい作品でしたが、これも面白い作品です。
読みやすさ、とっつきやすさはこっちの方が上。
そして相変わらずのスケールの大きいトリックが待っています。
パワフルというかダイナミックというか・・・
全力だ!って感じのトリックです。
ただ「それはありえねーよ!」と突っ込みたくなる人もいると思うので、
万人におすすめとは言いがたい部分も。
占星術殺人事件を読んで良かった人にはおすすめできます。
ミステリ好きの方なら押さえておいて損はない一冊です。
【おすすめ度】
★★★★☆

斜め屋敷の犯罪 (講談社文庫)
斜め屋敷の犯罪 (講談社文庫)島田 荘司

おすすめ平均5つ星のうち4.0
5つ星のうち4.0その並々ならぬ情熱がすごい
5つ星のうち5.0本格の醍醐味
5つ星のうち4.0そこまでしなくても!
5つ星のうち5.0斜めの美学
5つ星のうち5.0空前絶後の大トリック


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