「黒い家」貴志祐介

【あらすじ】
若槻慎二は、生命保険会社の京都支社で保険金の支払い査定に忙殺されていた。
ある日、顧客の家に呼び出され、期せずして子供の首吊り死体の第一発見者になってしまう。
ほどなく死亡保険金が請求されるが、
顧客の不審な態度から他殺を確信していた若槻は独自調査に乗り出す。
信じられない悪夢が待ち受けていることも知らずに…。
恐怖の連続、桁外れのサスペンス。
読者を未だ曾てない戦慄の境地へと導く衝撃のノンストップ長編。
第4回日本ホラー小説大賞大賞受賞作。
【感想】
ホラーサスペンスです。
青の炎の次に読んだのがこの作品だったので、
てっきりミステリだと思って読んでいたら・・・違いました。
しかし面白いです。
今まで手を出したことのないジャンルでしたが、この面白さにはびっくり。
保険会社に勤める主人公はある保険金の請求に疑問を抱きます。
そして調べていくうちに・・・世界は一変。
狂気の世界に巻き込まれていきます。
序盤は普通です。
保険業務の日常、そしてミステリ風の展開。
やや退屈な部分もあるかもしれません。
しかし中盤からの怒涛の展開はもう・・・
ページをめくる手が止まりません。
怖いです。
とにかく怖い。
不安と緊張感に背中を押されるようにページをめくっていく。
迫り来る狂気と恐怖に息が詰まりそうに。
そして、結末・・・
終わってから「あ、ホラーだったんだ・・・」とやっと我に返ったくらいです。
ホラー好きにはどう評価されるのかわかりませんが、
ホラー初心者の私にとっては恐ろしい作品でした。
グロイ部分もありますが、そういうのが気にならない方にはおすすめです。
【おすすめ度】
★★★★☆

黒い家 (角川ホラー文庫)
黒い家 (角川ホラー文庫)貴志 祐介

おすすめ平均5つ星のうち4.5
5つ星のうち4.0主人公が感じている恐怖・焦燥を、私も感じた。
5つ星のうち5.0オススメ
5つ星のうち4.0最初はぐいぐい
5つ星のうち4.0他作品ほどではないが面白い
5つ星のうち2.0ホラー好きには到底満足できる作品では無い


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