「名もなき毒」宮部みゆき

【あらすじ】
コンツェルンの広報室では、ひとりのアルバイトを雇った。
しかし編集経験があると自称して採用された原田いずみは、
質の悪いトラブルメーカーだった。
解雇された彼女の連絡窓口となった杉村三郎は、
極端なまでの経歴詐称とクレーマーぶりに振り回される。
折しも街では連続して起こった無差別と思しき毒殺事件が多くの注目を集めていた…。
【感想】
毒殺事件の真相を探るのがストーリーのメインですが、
実はそこは重要ではありません。インパクトもない。
社会的問題となる毒や、人間的な毒、そんなあらゆる"毒"をテーマにした作品。
正直あまり楽しめなかったです。
原田という女が登場するのですが、
この女が心底気持ち悪くてストレスがたまりました。
それに複数の話をきれいにまとめてはいるのですが、
あまりすっきりしません。
嫌な女も含め、あらゆる毒を描いた作品だろうとは思ったのですが、
私には合わなかったようです。
導入は魅力的だったのでその分落差が大きかったのかも。
評判の良い作品ではあるので、
楽しめる方は多いとは思いますが、
すっきり爽快やカタルシスを求める方には向いていません。
【おすすめ度】

名もなき毒
名もなき毒宮部 みゆき

おすすめ平均5つ星のうち4.0
5つ星のうち3.0合計で二時間くらいであろうか、最後まで立ち読んでしまった。
5つ星のうち3.0構ってちゃんうざい
5つ星のうち4.0人の中に潜む毒
5つ星のうち4.0読みやすさ
5つ星のうち3.0お勧めの一冊


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