「倒錯のロンド」折原一

【あらすじ】
精魂こめて執筆し、受賞まちがいなしと自負した推理小説新人賞応募作が盗まれた。
その“原作者”と“盗作者”の、緊迫の駆け引き。
巧妙極まりない仕掛けとリフレインする謎が解き明かされたときの衝撃の真相。
鬼才島田荘司氏が「驚嘆すべき傑作」と賞替する、本格推理の新鋭による力作長編推理。
【感想】
本格ミステリ
トリックは作者の定番のあれ。
普通はこのトリックだ!とわかっていたら作品として楽しめないのだが、
この作者は作品として成立させるのだからすごい。
この作品でもきれいにはめられました。
読み終わって読み返してる瞬間がある意味醍醐味かも。
続きが気になる展開なので一気に読めてしまうとは思いますが、
アイディア(トリック)と表現が面白い作品なので、
感動や物語を楽しみたい方には不向きです。
作品としては十分面白いですけどね。
ミステリ好きなら読んでおいて損はない作品です。
遊び心たっぷりな内容と発想を是非堪能してください。
【おすすめ度】
★★★★☆

倒錯のロンド (講談社文庫)
倒錯のロンド (講談社文庫)折原 一,結城 信孝

おすすめ平均5つ星のうち4.0
5つ星のうち5.0良い作品だと思います
5つ星のうち1.0期待し過ぎた
5つ星のうち3.0起伏は壮だが平衡を欠く音響
5つ星のうち5.0叙述トリックの名作
5つ星のうち5.0館モノの本格推理に飽きた人へ


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