「私の家では何も起こらない」恩田陸

【あらすじ】
この家、あたししかいないのに、人がいっぱいいるような気がする・・・・・・
幽霊屋敷に魅了された人々の美しくて優雅なゴーストストーリー。
恩田陸が描く幽霊屋敷の物語。
【感想】
幽霊屋敷を舞台とした物語。ホラーです。
といってもホラーとしてもちょっと変り種。
穏やかな文章で書かれているので、
猟奇的な話でも穏やかな話に聞こえるんです。
文章は穏やか、だけど内容が怖い、
ちょっと考えてから・・・ゾッとする。
そんなお話。
語りだけで構成されているので、童話のような雰囲気があります。
長編ですが、中身は短編に近くて、
幽霊屋敷に絡んだ各住人のエピソードを少しずつ重ねながら描いてます。
読み進めるうちに全体像が見えてくる。
恩田陸の作品は雰囲気がいいと常々思ってますが、
その雰囲気の良さを全面に押し出した作品です。
まさに恩田陸にしか書けない作品だと思います。
恩田陸作品が好きなら外れることはないでしょう。
恩田陸作品が初めてなら他の作品からどうぞ。
【おすすめ度】
★★★☆☆

私の家では何も起こらない (幽BOOKS)
私の家では何も起こらない (幽BOOKS)恩田 陸

おすすめ平均5つ星のうち4.5
5つ星のうち4.0静かな狂気
5つ星のうち5.0こわいです
5つ星のうち5.0この独特な雰囲気はさすが!
5つ星のうち4.0おしゃれな装丁にだまされます。
5つ星のうち5.0この本は夜読んではならない


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