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「禁断の魔術」東野圭吾

【あらすじ】 「透視す」「曲球る」「念波る」「猛射つ」の4編収録。 ガリレオ短編の最高峰登場。 【感想】 ガリレオシリーズの8作目。短篇集。 相変わらず読みやすくて、さらっと読めてしまった。 ただ内容は可も無く不可も無く、という印象。 それぞれが一…

「夢幻花」東野圭吾

【あらすじ】 黄色いアサガオだけは追いかけるな―。 この世に存在しないはずの花をめぐり、 驚愕の真相が明らかになる長編ミステリ。 【感想】 祖父が殺された孫娘、家族と合わない大学生、息子と会えない刑事、 そんなそれぞれがある事件を追いかけていくミ…

「幽女の如き怨むもの」三津田信三

【あらすじ】 戦前、戦中、戦後にわたる三軒の遊郭で起きた三人の花魁が絡む不可解な連続身投げ事件。 誰もいないはずの階段から聞こえる足音、窓から逆さまに部屋をのぞき込むなにか……。 大人気の刀城言耶シリーズ最新書き下ろし長編! 【感想】 刀城シリー…

「水魑の如き沈むもの」三津田信三

【あらすじ】 奈良の山奥、波美地方の“水魑様”を祀る四つの村で、 数年ぶりに風変わりな雨乞いの儀式が行われる。 儀式の日、この地を訪れていた刀城言耶の眼前で起こる不可能犯罪。 今、神男連続殺人の幕が切って落とされた。 シリーズ集大成と言える第10回…

「塗仏の宴」京極夏彦

【あらすじ】 「知りたいですか」。郷土史家を名乗る男は囁く。 「知り・・・たいです」。答えた男女は己を失い、昏き界へと連れ去られた。 非常時下、大量殺戮の果てに伊豆山中の集落が消えたとの奇怪な噂。 敗戦後、簇出した東洋風の胡乱な集団六つ。 十五…

「虚像の道化師」東野圭吾

【あらすじ】 指一本触れずに転落死させる術、他人には聴こえない囁き、 女優が仕組んだ罠… 刑事はさらに不可解な謎を抱え、あの研究室のドアを叩く。 【感想】 ガリレオシリーズの短篇集。 どの作品も草薙が湯川に相談して、というパターン。 まずガリレオ…

「アトポス」島田荘司

【あらすじ】 虚栄の都・ハリウッドに血で爛(ただ)れた顔の「怪物」が出没する。 ホラー作家が首を切断され、嬰児が次々と誘拐される事件の真相は何か。 女優レオナ松崎が主演の映画『サロメ』の撮影が行われる水の砂漠・死海でも惨劇は繰り返され、 甦る…

「不祥事」池井戸潤

【あらすじ】 ベテラン女子行員はコストだよ― そう、うそぶく石頭の幹部をメッタ斬るのは、若手ホープの“狂咲”こと花咲舞。 トラブルを抱えた支店を回って業務改善を指導する花咲は、事務と人間観察の名手。 歯に衣着せぬ言動で、歪んだモラルと因習に支配さ…

「K・Nの悲劇」高野和明

【あらすじ】 若くして成功した夫との新しい生活。 だが予期せぬ妊娠に中絶という答を出した時から、夏樹果波の心に異変が起こり始める。 自分の中に棲みついた別の女―精神の病か、それとも死霊の憑依なのか。 治療を開始した夫と精神科医の前には想像を絶す…

「ほかならぬ人へ」白石一文

【あらすじ】 愛するべき真の相手は、どこにいるのだろう? 「恋愛の本質」を克明に描きさらなる高みへ昇華した文芸作品。 【感想】 ほかならぬ人へとかけがえのない人への二編。 ほかならぬ人へは離婚間際の男の話。 かけがえのない人へは結婚間際なのに別の…

「真夏の方程式」東野圭吾

【あらすじ】 夏休みを伯母一家が経営する旅館で過ごすことになった少年・恭平。 仕事で訪れた湯川も、その宿に滞在することを決めた。 翌朝、もう一人の宿泊客が変死体で見つかった。 その男は定年退職した元警視庁の刑事だという。 彼はなぜ、この美しい海…

「ハゴロモ」よしもとばなな

【あらすじ】 失恋の痛みと、都会の疲れをいやすべく、ふるさとに舞い戻ったほたる。 大きな川の流れるその町で、これまでに失ったもの、 忘れていた大切な何かを、彼女は取り戻せるだろうか…。 赤いダウンジャケットの青年との出会い。 冷えた手をあたため…

「ガラスの麒麟」加納朋子

【あらすじ】 「あたし殺されたの。もっと生きていたかったのに」 通り魔に襲われた17歳の女子高生安藤麻衣子。 美しく、聡明で、幸せそうに見えた彼女の内面に隠されていた心の闇から紡ぎ出される6つの物語。 少女たちの危ういまでに繊細な心のふるえを温か…

「温かな手」石持浅海

【あらすじ】 それぞれのパートナーと同居しているギンちゃんとムーちゃんの兄妹は、 一風変わった名探偵だ。 実は彼ら兄妹は、人間の生命エネルギーを糧にする謎の生命体。 宿主であるパートナーの「おいしい」清らかな生命エネルギーが濁らないように、 偶…

「頼子のために」法月綸太郎

【あらすじ】 「頼子が死んだ」 17歳の愛娘を殺された父親は、通り魔事件で片づけようとする警察に疑念を抱き、 ひそかに犯人をつきとめて相手を刺殺、自らは死を選ぶ──という手記を残していた。 手記を読んだ名探偵法月綸太郎が事件の真相解明にのりだすと…

「欲しいのはあなただけ」小手鞠るい

【あらすじ】 支配欲をむき出しに、ときに力で組み伏せる「男らしい人」と、 家庭を持ちながらもひたむきに愛してくれる「優しい人」。 ふたつの恋を思い返すときだけ、わたしはつかの間生者になれた。 激しくのめり込み、やがて溺れる恋の欲望を、駆け抜け…

「女王国の城」有栖川有栖

【あらすじ】 舞台は、急成長の途上にある宗教団体“人類協会”の聖地、神倉。 大学に顔を見せない部長の江神二郎を探して、 いつもの4人が“城”と呼ばれる人類協会の総本部を訪れる。 そこで思いがけず殺人事件に直面して・・・ 江神シリーズ待望の書き下ろし…

「妊娠カレンダー」小川洋子

【あらすじ】 姉が妊娠した……やがて妹はめまいのするような悪意の中へすべりこんで行く。 現実のゆらぎをきらめく言葉で定着した芥川賞受賞作。 【感想】 妊娠カレンダー、ドミトリイ、夕暮れの給食室と雨のプール、の3つから成る短編集。 「博士の愛した数…

「ゴーグル男の怪」島田荘司

【あらすじ】 「そいつ、両目の皮膚が溶けたように真っ赤なんですよ…」 煙草屋の老婆が殺された濃霧の夜、ゴーグルで顔を隠した男が、闇に消えた…。 死体の下から見つかった黄色く塗られたピン札、 現場に散乱する真新しい五十本の煙草、 曖昧な目撃情報、続…

「アヒルと鴨のコインロッカー」伊坂幸太郎

【あらすじ】 「一緒に本屋を襲わないか」 大学入学のため引越してきた途端、 悪魔めいた長身の美青年から書店強盗を持ち掛けられた僕。 標的は、たった一冊の広辞苑―― 四散した断片が描き出す物語の全体像とは?清冽なミステリ。 【感想】 あらすじは上記の…

「嘘をもうひとつだけ」東野圭吾

【あらすじ】 バレエ団の事務員が自宅マンションのバルコニーから転落、死亡した。 事件は自殺で処理の方向に向かっている。 だが、同じマンションに住む元プリマ・バレリーナのもとに一人の刑事がやってきた。 彼女には殺人動機はなく、疑わしい点はなにも…

「図書館戦争」有川浩

【あらすじ】 正義の味方、図書館を駆ける! 公序良俗を乱し人権を侵害する表現を取り締まる法律として 『メディア良化法』が成立・施行された現代。 超法規的検閲に対抗するため、立てよ図書館! 狩られる本を、明日を守れ。 【感想】 本が強烈に規制され、図…

「まほろ駅前多田便利軒」三浦しをん

【あらすじ】 まほろ市は東京のはずれに位置する都南西部最大の町。 駅前で便利屋を営む多田啓介のもとに高校時代の同級生・行天春彦がころがりこんだ。 ペットあずかりに塾の送迎、納屋の整理etc. ―ありふれた依頼のはずがこのコンビにかかると何故かきな臭…

「ダークゾーン」貴志祐介

【あらすじ】 神の仕掛けか、悪魔の所業か。 地獄のバトルが今、始まる! 戦え。戦い続けろ。 【感想】 物語は冒頭から突飛な設定で始まります。 目が覚めたらそこは異空間。体は化物。 そして始まる18対18の命をかけた7番勝負。 登場人物同様、わけがわからな…

「星々の舟」村山由佳

【あらすじ】 禁断の恋に悩む兄妹、他人の男ばかり好きになる末っ子、 居場所を探す団塊世代の長兄、そして父は戦争の傷痕を抱いて-。 愛とは、家族とはなにか。こころふるえる感動の物語。 【感想】 偏屈な父親とその子供達一家の家族の話。 ミステリ、サス…

「憎悪の化石」鮎川哲也

【あらすじ】 十月二十六日、夕さりの有楽劇場で開幕のベルが鳴る。 座席に戻らない岡崎エミ子を案じた友人たちはロビーへ出、 係員から行方を知らされて耳を疑う。 曰く「エミ子さんは亡くなりました」と。 挙式を控え至福の境にあると見えた彼女が、何ゆえ…

「死のある風景」鮎川哲也

【あらすじ】 嫁ぐ日を間近に控えて失踪し、 無惨な変死体となって発見された二人の若い女性。 真佐子は阿蘇の噴火口に身を投げ、 鶴子は金沢の内灘海岸で銃弾を受けて死んでいた。 幸福だったはずの二人を襲った悲劇の裏にはいったい何が。 錯綜した謎に名…

「虐殺器官」伊藤計劃

【あらすじ】 9・11以降の、“テロとの戦い”は転機を迎えていた。 先進諸国は徹底的な管理体制に移行してテロを一掃したが、 後進諸国では内戦や大規模虐殺が急激に増加していた。 米軍大尉クラヴィス・シェパードは、その混乱の陰に常に存在が囁かれる謎の男…

「悪の教典」貴志祐介

【あらすじ】 学校という閉鎖空間に放たれた殺人鬼は高いIQと好青年の貌を持っていた。 ピカレスクロマンの輝きを秘めた戦慄のサイコホラー。 【感想】 高校が舞台。人気者であらゆる能力に優れた教師がいる。 しかしその実像は、という話。 一気に読めて面…

「螺鈿迷宮」海堂尊

【あらすじ】 「この病院、あまりにも人が死にすぎる」―― 終末医療の最先端施設として注目を集めていた桜宮病院。 黒い噂のあるその病院に、東城大学の医学生・天馬が潜入した。 だがそこでは毎夜のように不審死が勃発していた…。 【感想】 チームバチスタの…