「人形はなぜ殺される」高木彬光

【あらすじ】
衆人監視の白木の箱の中から突如消えた“人形の首”。
直後、殺人現場には、無惨な首なし死体と、消えたはずの人形の首が転がっていた。
殺人を予告する残酷な人形劇。それは犯人からの挑戦状か!?
神津恭介がアリバイトリックに挑む。
同時期に書かれた短編「罪なき罪人」「蛇の環」を収録。
【感想】
探偵神津恭介を主人公とする表題の長編+罪なき罪人、蛇の環の短編2本。 
長編は読者への挑戦もの。
人形が殺され、そのあと人が殺される連続殺人。 
トリックがすばらしく、
そして何より読者への挑戦がすばらしい。
考えてわかったときのあの嬉しさ!たまりません。
まあ私は完全にはわかりませんでしたけど。もっと考えればよかった。
ミステリ好きなら是非読んでみてください。
ただ考えるのは好きじゃない、という人にはあまり向かないかも。
物語だけとして考えると探偵がやや無能だったり、気になる部分もありますし。
ちなみに短編もなかなか。蛇の環は示唆に富んでて好きでした。 
というわけで、えーそれは・・・という部分もありますが、それを踏まえても、
ミステリが好きというの方には是非おすすめしたい一冊です。
考えるのは嫌い!という方は別の小説をどうぞ。
【おすすめ度】
★★★★★

人形はなぜ殺される 新装版 高木彬光コレクション (光文社文庫)
人形はなぜ殺される 新装版 高木彬光コレクション (光文社文庫)高木 彬光

おすすめ平均5つ星のうち5.0
5つ星のうち5.0作者本格推理作品の最高傑作。
5つ星のうち5.0鮮やかなトリック


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