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「7つの会議」池井戸潤

【あらすじ】 トップセールスマンだったエリート課長・坂戸を“パワハラ”で社内委員会に訴えたのは、 歳上の万年係長・八角だった―。 いったい、坂戸と八角の間に何があったのか? パワハラ委員会での裁定、そして役員会が下した不可解な人事。 筋書きのない会…

「のぞきめ」三津田信三

【あらすじ】 辺鄙な貸別荘地にバイトに来た若者たち。 彼らは禁じられた廃村に紛れ込み恐怖の体験をしたあげく、 次々怪異に襲われる。 そこは「弔い村」の異名をもち「のぞきめ」という化物の伝承が残る、 曰くつきの村だったのだ… 【感想】 のぞきめ、と…

「凶鳥の如き忌むもの」三津田信三

【あらすじ】 瀬戸内海の兜離の浦沖に浮かぶ鳥坏島。 鵺敷神社の祭壇“大鳥様の間”で巫女、朱音は神事“鳥人の儀”を執り行う。 怪異譚蒐集の為、この地を訪ねた刀城言耶の目前で、謎の人間消失は起きた。 大鳥様の奇跡か?鳥女と呼ばれる化け物の仕業か? 『厭魅…

「夜の底は柔らかな幻」恩田陸

【あらすじ】 特殊能力を持つ“在色者”たちが、“途鎖国”の山深くに集まる“闇月”。 殺戮の風が、次第に暴れ始める―。殺人者たちの宴が、幕を開ける。 【感想】 イロと呼ばれる超能力を持つ者の聖地“途鎖国”に潜入した主人公。 主人公の目的は?それを果たすこ…

「64 ロクヨン」横山秀夫

【あらすじ】 警察職員二十六万人、それぞれに持ち場があります。刑事など一握り。 大半は光の当たらない縁の下の仕事です。 神の手は持っていない。それでも誇りは持っている。 一人ひとりが日々矜持をもって職務を果たさねば、 こんなにも巨大な組織が回っ…

「狂骨の夢」京極夏彦

【あらすじ】 骨の魔性に魅せられた男と女に京極堂が挑む 湘南の保養地逗子に住む謎の女、朱美。 夫を四度殺したというその告白は、いさまや、探偵・榎木津らの推理をこえて妖しく展開。 妖怪シリーズ第三作。 【感想】 京極堂シリーズの三作目。 序盤は様々…

「暗闇坂の人喰いの木」島田荘司

【あらすじ】 名探偵御手洗潔が樹令二千年の怪木に挑戦! さらし首の名所の暗闇坂に立つ樹齢二千年の大楠は、 人間を次々に喰ベると言われていて・・・。 人を狂気に駆りたてるこの巨木の謎に名探偵御手洗潔が挑む。 【感想】 御手洗シリーズ。 巨大な楠の元…

「ルーズヴェルト・ゲーム」池井戸潤

【あらすじ】 監督に見捨てられ、主力選手をも失ったかつての名門、青島製作所野球部。 創部以来の危機に、野球部長の三上が招いたのは、挫折を経験したひとりの男だった。 一方、社長に抜擢されて間もない細川は、折しもの不況に立ち向かうため、聖域なきリ…

「マスカレード・ホテル」東野圭吾

【あらすじ】 待望の新ヒーロー誕生! 極上の長編ミステリ 都内で起きた不可解な連続殺人事件。 次の犯行現場は、超一流ホテル・コルテシア東京らしい。 殺人を阻止するため、警察は潜入捜査を開始し・・・。 【感想】 連続殺人事件の次の事件がホテルで起き…

「神去なあなあ日常」三浦しをん

【あらすじ】 美人の産地・神去村でチェーンソー片手に山仕事。先輩の鉄拳、ダニやヒルの襲来。 しかも村には秘密があって…!?林業っておもしれ〜! 高校卒業と同時に平野勇気が放り込まれたのは三重県の山奥にある神去村。 林業に従事し、自然を相手に生きて…

「彼女が追ってくる」石持浅海

【あらすじ】 “わたしは、彼女に勝ったはずだ。それなのに、なぜ…” 中条夏子は、かつての同僚で親友だった黒羽姫乃を刺殺した。 舞台は、旧知の経営者らが集まる「箱根会」の夜。 しかし死の直前にとった被害者の行動が不協和音を生み、やがて・・・。 【感…

「オレたち花のバブル組」池井戸潤

【あらすじ】 「バブル入社組」世代の苦悩と闘いを鮮やかに描く。 巨額損失を出した一族経営の老舗ホテルの再建を押し付けられた、東京中央銀行の半沢直樹。 銀行内部の見えざる敵の暗躍、金融庁の「最強のボスキャラ」との対決、 出向先での執拗ないじめ。 …

「オレたちバブル入行組」池井戸潤

【あらすじ】 大手銀行にバブル期に入行して、今は大阪西支店融資課長の半沢。 支店長命令で無理に融資の承認を取り付けた会社が倒産した。 すべての責任を押しつけようと暗躍する支店長。 四面楚歌の半沢には債権回収しかない。 夢多かりし新人時代は去り、…

「流れ行く者」上橋菜穂子

【あらすじ】 父を王に殺された少女バルサ。親友の娘を助けるためにすべてを捨てたジグロ。 ふたりは追手をのがれ、流れあるく。二度ともどらぬ故郷を背に。 守り人シリーズ「番外編」にあたる短編集。 【感想】 守り人シリーズの外伝。 ジグロと放浪してい…

「蒼路の旅人」上橋菜穂子

【あらすじ】 生気溢れる若者に成長したチャグム皇太子は、 祖父を助けるために、罠と知りつつ大海原に飛びだしていく。 迫り来るタルシュ帝国の大波、海の王国サンガルの苦闘。 遙か南の大陸へ、チャグムの旅が、いま始まる! 幼い日、バルサに救われた命を…

「まっすぐ進め」石持浅海

【あらすじ】 書店で真剣に本を選ぶ美しい女性―まるで絵画のような光景に見とれた川端直幸。 友人の紹介でその女性・高野秋と偶然にも知り合う。 やがて始まるふたりの交際。関係が深まる一方で、秋にちらつく深い闇は消えない。 そして、ついにその正体が分…

「神の守り人 来訪編・帰還編」上橋菜穂子

【あらすじ】 女用心棒バルサは逡巡の末、人買いの手から幼い兄妹を助けてしまう。 ふたりには恐ろしい秘密が隠されていた。 ロタ王国を揺るがす力を秘めた少女アスラを巡り、“猟犬”と呼ばれる呪術師たちが動き出す。 タンダの身を案じながらも、アスラを守…

「虚空の旅人」上橋菜穂子

【あらすじ】 隣国サンガルの新王即位儀礼に招かれた新ヨゴ皇国皇太子チャグムと星読博士シュガは、 “ナユーグル・ライタの目”と呼ばれる不思議な少女と出会った。 海底の民に魂を奪われ、生贄になる運命のその少女の背後には、とてつもない陰謀が―。 海の王…

「夢の守り人」上橋菜穂子

【あらすじ】 人の夢を糧とする異界の“花”に囚われ、人鬼と化したタンダ。 女用心棒バルサは幼な馴染を救うため、命を賭ける。 心の絆は“花”の魔力に打ち克てるのか? 開花の時を迎えた“花”は、その力を増していく。 不可思議な歌で人の心をとろけさせる放浪…

「闇の守り人」上橋菜穂子

【あらすじ】 女用心棒バルサは、25年ぶりに生まれ故郷に戻ってきた。 おのれの人生のすべてを捨てて自分を守り育ててくれた、 養父ジグロの汚名を晴らすために。 短槍に刻まれた模様を頼りに、雪の峰々の底に広がる洞窟を抜けていく彼女を出迎えたのは―。 …

「精霊の守り人」上橋菜穂子

【あらすじ】 100年に一度卵を産む精霊〈水の守り手ニュンガ・ロ・イム〉に卵を産みつけられ、 〈精霊の守り人〉としての運命を背負わされた新ヨゴ皇国の第二王子チャグム。 母妃からチャグムを託された女用心棒バルサは、 チャグムに憑いたモノを疎ましく思…

「阪急電車」有川浩

【あらすじ】 恋の始まり、別れの兆し、そして途中下車…… 関西のローカル線を舞台に繰り広げられる、 片道わずか15分の胸キュン物語。 【感想】 ある路線を舞台にした連作短編。 いろんな話があるんだけど、どれもたまたま乗り合わせた他人や、 車中で聞いた…

「嗤う伊右衛門」京極夏彦

【あらすじ】 小股潜りの又市は、民谷又左衛門の娘、岩の仲人口を頼まれる。 不慮の事故で隠居を余儀なくされた又左衛門は、家名断絶の危機にあるというのだ。 しかし、疱瘡(ほうそう)を患う岩の顔は崩れ、髪も抜け落ち、腰も曲がるほど醜くなっていた。 …

「龍神の雨」道尾秀介

【あらすじ】 添木田蓮と楓は事故で母を失い、継父と三人で暮らしている。 溝田辰也と圭介の兄弟は、母に続いて父を亡くし、継母とささやかな生活を送る。 蓮は継父の殺害計画を立てた。あの男は、妹を酷い目に合わせたから。 ――そして、死は訪れた。 降り続…

「ななつのこ」加納朋子

【あらすじ】 短大生の入江駒子は『ななつのこ』という本に出逢い、 ファンレターを書こうと思い立つ。 身辺を騒がせた〈スイカジュース事件〉をまじえて長い手紙を綴ったところ、 事件の“解決編”ともいうべき返事が舞い込んだ! こうして始まった駒子と作家…

「ヒートアイランド」垣根涼介

【あらすじ】 渋谷でファイトパーティーを開き、 トップにのし上がったストリートギャング雅。 頭のアキとカオルは、仲間が持ち帰った大金を見て驚愕する。 それはヤクザが経営する非合法カジノから、 裏金強奪のプロフェッショナルの男たちが強奪した金だっ…

「儚い羊たちの祝宴」米澤穂信

【あらすじ】 優雅な読書サークル「バベルの会」にリンクして起こる、邪悪な5つの事件。 恐るべき真相はラストの1行に。衝撃の暗黒ミステリ。 【感想】 名家で起きる事件を描いた短篇集。 半分ミステリで半分ホラーのような作品。 ただしホラーといっても…

「13階段」高野和明

【感想】 犯行時刻の記憶を失った死刑囚。 その冤罪を晴らすべく、刑務官・南郷は、前科を背負った青年・三上と共に調査を始める。 だが手掛かりは、死刑囚の脳裏に甦った「階段」の記憶のみ。 処刑までに残された時間はわずかしかない。 二人は、無実の男の…

「永遠の0」百田尚樹

【あらすじ】 「娘に会うまでは死ねない、妻との約束を守るために」。 そう言い続けた男は、なぜ自ら零戦に乗り命を落としたのか。 終戦から60年目の夏、健太郎は死んだ祖父の生涯を調べていた。 天才だが臆病者。想像と違う人物像に戸惑いつつも、1つの謎が…

「ラブレター」岩井俊二

【あらすじ】 雪山で死んだフィアンセ、藤井樹の三回忌に、 渡辺博子は想い出に封印するかのように、樹が中学時代に住んでいた小樽に手紙を出す。 ところが、今は国道になっているはずの住所から返事がくる。 天国の彼からの手紙?博子は再び返事を書き、奇妙…