「月光ゲーム」有栖川有栖

【あらすじ】
夏合宿のために矢吹山のキャンプ場へやってきた英都大学推理小説研究会の面々を、
予想だにしない事態が待ち構えていた。
山が噴火し、偶然一緒になった三グループの学生たちは、
陸の孤島と化したキャンプ場に閉じ込められてしまったのだ。
その極限状況の中、まるで月の魔力に誘われたように出没する殺人鬼! 
有栖川有栖のデビュー長編。
【感想】
読者への挑戦かつ閉ざされた空間。
噴火で閉じ込められるのは珍しい。
読者への挑戦!ということで私の大好物ではありますが、
今回の肝は犯人ではなくロジック。
詳細はもちろん伏せますが、
面白い!と思える部分がある一方で、
ちょっと微妙な部分も。
ただこの作品はただの読者への挑戦だけではなく、
青春小説的な面も持っているので、
それも踏まえて全体として考えるとやはり面白い。
若さっていいです。
良作。
【おすすめ度】
★★★★☆

月光ゲーム―Yの悲劇’88 (創元推理文庫)
月光ゲーム―Yの悲劇’88 (創元推理文庫)有栖川 有栖

おすすめ平均5つ星のうち3.5
5つ星のうち3.0設定に無理
5つ星のうち5.0学生アリスシリーズ、最初の作品。
5つ星のうち4.0繊細だが些細すぎるきらいもある
5つ星のうち4.0柔らかな論理の意外性と美しさ
5つ星のうち4.0江神二郎の透明感ある論理に吸い込まれる


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