「黒死館殺人事件」小栗虫太郎

【あらすじ】
黒死館の当主降矢木算哲博士の自殺後、
屋敷住人を血腥い連続殺人事件が襲う。
奇々怪々な殺人事件の謎に、
刑事弁護士・法水麟太郎がエンサイクロペディックな学識を駆使して挑む。
悪魔学と神秘科学の結晶した、めくるめく一大ペダントリー。
【感想】
虚無への供物と並ぶ日本ミステリ三大奇書の一つ。 
非常に読みづらい。難解なせいもあってかなり時間がかかった。
結論から言えば事件はどうでもいいんだと思います。
法水は、「あいつが犯人でこういう方法だ!やっぱり違った・・・」
なんてことを繰り返してますが、そこはおまけ。
むしろ物語の各所に現れる、"例えば〜"から始まる長大な雑学がメイン。
膨大な知識に基づいて書かれているのは感じられるし、
実際すごいとも思ったけど、
決して面白くはなかった。
貴重な経験ではあったけどもう読まないと思います。
三大奇書は合わないみたいです。
【おすすめ度】
★★☆☆☆

黒死館殺人事件 (河出文庫)黒死館殺人事件 (河出文庫)
小栗 虫太郎

河出書房新社
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