「眠りの森」東野圭吾

【あらすじ】
美貌のバレリーナが男を殺したのは、ほんとうに正当防衛だったのか?
完璧な踊りを求めて一途にけいこに励む高柳バレエ団のプリマたち。
美女たちの世界に迷い込んだ男は死体になっていた。
若き敏腕刑事・加賀恭一郎は浅岡未緒に魅かれ、事件の真相に肉迫する。
華やかな舞台の裏の哀しいダンサーの悲恋物語
【感想】
加賀シリーズの本格ミステリ
バレエ団で殺人が起きて正当防衛かどうかが争点になり、
そこから加賀が徐々に真相へと近づいていく。
まず読みやすい。
そして作品全体をせつない感情が包んでいるんだけど、
それでいてきれいな作品という印象を受ける。
恋とか友情とかそういうプラスの感情がストーリー全体を覆っているからなのかな。
ただ肝心のミステリ部分はいたって普通・・・だと思って読んでいたら、
こっちでも見事にやってくれた。
しっかり一捻りあって読み応えがあった。
というわけで作品の雰囲気も内容もしっかり楽しませてくれる作品で、
満足出来る良作でした。
【おすすめ度】
★★★★☆

眠りの森 (講談社文庫)眠りの森 (講談社文庫)
東野 圭吾

講談社
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