「謎解きはディナーのあとで」東川篤哉

【あらすじ】
「失礼ながら、お嬢様の目は節穴でございますか?」
令嬢刑事と毒舌執事が難事件に挑戦。
ユーモアたっぷりの本格ミステリ
【感想】
お嬢様刑事と毒舌執事の連作短編。
評判が良くないのは知ってましたが、
正直なところ思ってたよりは読めました。
あらすじにあるユーモアたっぷりというのが、
良くも悪くもその通り。
主要登場人物のキャラがいまいち定まらなくて、
お嬢様といいながら、どないせいっつーの!って突っ込んでたり、
出来る執事っぽい描写なのに決してそうではなかったりと、
終始コントみたいな雰囲気です。
そのおかしなやり取りを楽しむ作品なのかな。
ミステリ部分は執事が安楽椅子探偵もののように解決していくんだけど、
その中身自体はそれほど悪くない。
かといってすごさがあるわけでもないですけど。
ほんとこの軽ーい雰囲気がすべてといってもいい作品。
これが漫画だったら好きだったかも。
【おすすめ度】
★★☆☆☆