「Rのつく月には気をつけよう」石持浅海

【あらすじ】
湯浅夏美と長江高明、熊井渚の三人は、大学時代からの飲み仲間。
毎回うまい酒においしい肴は当たり前。
そこに誰かが連れてくるゲストは、定番の飲み会にアクセントをつける格好のネタ元だ。
今晩もほら、気持ちよく酔いもまわり口が軽くなった頃、
盛り上がるのはなんといっても恋愛話で……。
ミステリーファン注目の著者が贈る傑作グルメ・ミステリー！
【感想】
仲の良い男女3人とゲストが集まって飲み食いして、
そんな雑談の中から意外な事実が明らかになる日常短編ミステリ。
面白かった！大当たり。
まずメインの登場人物3人の掛け合いが楽しい。
学生時代からの付き合いなだけあって、お互いを知り尽くしてるようなやり取りが楽しい。
そしてミステリ部分もいい！
やってきたゲストの話を聞いているうちに、
話し手も予想してなかったような真相が明らかになるんだけど、
その謎も、解き明かしたあとの余韻もいい。
意外なものから意外なメッセージを読み取って、それが全部すっきり解決していく。
すばらしい！
こんなふうに各話の出来が良かったし、作品全体としても見事にまとまってました。
続編が欲しくなっちゃうくらい。
しかし読んでるとお腹がすいてきちゃう作品だなぁ。
【おすすめ度】
★★★★★

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