「天と地の守り人」上橋菜穂子

【あらすじ】
大海原に身を投じたチャグム皇子を探して欲しい―
密かな依頼を受けバルサはかすかな手がかりを追ってチャグムを探す困難な旅へ乗り出していく。
刻一刻と迫るタルシュ帝国による侵略の波、ロタ王国の内側に潜む陰謀の影。
そして、ゆるやかに巡り来る異界ナユグの春。
懸命に探索を続けるバルサは、チャグムを見つけることが出来るのか…。
大河物語最終章三部作、いよいよ開幕。
【感想】
守り人シリーズ最終章。
3冊セットだったけど一気に読んでしまった。すばらしかった。
チャグムを探すバルサから始まって、
これまでのシリーズをなぞるように旅が進んでいき、
かすかな希望が形になっていくこの展開!
最高でした。
これまで出会ったありとあらゆるものが関わってきて、
まさに最後を締めくくるのにふさわしい物語でした。
結末まで含めて大満足。
今全体を通してみると特にチャグムの成長がすばらしかった。
純粋だからこそチャグムは悩み苦しむんだけど、
その中でも歯を食いしばりながら人々を救える道を選ぶ。
見事でした。
この守り人シリーズは巻を追うごとに面白くなっていった気がします。
特にチャグムの旅人シリーズが始まってからはなおさら。
読んでよかった。
未読の方は是非。
【おすすめ度】
★★★★★