「深紅」野沢尚
深紅 (講談社文庫) | |
野沢 尚 おすすめ平均 振りが大きかった分、、 物語の後半 最後までまともに読めなかった ギリギリの心理戦 とても深い「心理サスペンス」だと思う。 Amazonで詳しく見る by AZlink |
【あらすじ】(Amazonより)
父と母、幼い二人の弟の遺体は顔を砕かれていた。秋葉家を襲った一家惨殺事件。
修学旅行でひとり生き残った奏子は、癒しがたい傷を負ったまま大学生に成長する。
父に恨みを抱きハンマーを振るった加害者にも同じ年の娘がいたことを知る。
正体を隠し、奏子は彼女に会うが!?吉川英治文学新人賞受賞の衝撃作。
【感想】
主人公である家族を殺された娘と、その犯人の娘の話。
当時、野沢尚の最後の作品としてかなり宣伝してた気がします。
結論から言うとすばらしい内容でした。
前半から緊張感がすばらしく、あっという間にのめりこんじゃないました。
後半になるとややそれが薄れた気もしますが、それも気にならない程度。
そして結末云々よりも、心理描写がすごかったですね。
本の世界に入ってしまったような感覚を覚えました。
まるで息を止めて読んでいたかのような・・・ちょっと言い過ぎかな(笑)
この人の作品を読むたびに、惜しい人を亡くしたと改めて思います。
【おすすめ度】
★★★★★