「贖罪」湊かなえ

【あらすじ】
誇るべきところは空気のきれいさ、夕方六時にはグリーンスリーブスの音色。
そんな穏やかな田舎町で起きた、惨たらしい美少女殺人事件。
犯人と目される男の顔をどうしても思い出せない四人の少女たちに投げつけられた激情の言葉が、
彼女たちの運命を大きく狂わせることになる。
これで、私の罪は、償えたのでしょうか?
衝撃のベストセラー『告白』の著者が贈る、新たな傑作。
【感想】
小学生が殺された。
そのとき一緒に遊んでいた女の子達と、殺された子供の親の話。
タイトル通りのまさに贖罪。
1人でずーっと語ってるパターン。告白と同じ形式。
事件と関わった少女たちが順番に描かれていく。
この形式はけっこう好きなので、告白同様これはいいんだが、
淡々と進むので、それほど盛り上がるわけでもない。
それにミステリーと言えるのかも微妙なところ・・・
この一人語りは魅力的なので、普通に面白くは読めるのだが、
その一人語り以外の魅力はあまり感じられない。
「少女」はあまり面白くなかったし、
この作者はこの一人語り以外でいいものが書けるのかと心配になる。
当分この作者の作品には手を出さないと思います。

贖罪 (ミステリ・フロンティア)
贖罪 (ミステリ・フロンティア)湊 かなえ

おすすめ平均5つ星のうち3.5
5つ星のうち3.0ミステリーとしてはイマイチ
5つ星のうち3.0もう少しひねりが欲しかった。期待している著者だけに残念。
5つ星のうち3.0魅力的な一人称だが
5つ星のうち4.0今のところは
5つ星のうち2.0ドロドロしているだけで、うんざりする。


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