「幻夜」東野圭吾

【あらすじ】
阪神淡路大震災の直後に、出会った男と女。
男が犯した殺人を知る女は、彼を徹底的に利用し、野心を実現していく。
だが彼女にも恐るべき秘密が。
名作『白夜行』の興奮が再び!
【感想】
ある意味白夜行の続編なので、白夜行のあとに読むことをおすすめします。
今回も白夜行と同様に、決定的なことは描かれません。
間接的に示唆せれていることから、
「こういうことなのか・・?」と物語を想像していけるので、
読んでいてとても楽しいです。
ただ白夜行と違うのは男の心理がしっかりと描かれるところ。
男の悩みや苦しみが描かれていくので、
男に感情移入してしまいます。
だから完全に心がわからなかった白夜行とは、
読者の視点の位置が違ってきます。
事件の当事者に心が近いからこそ、
白夜行より更に物語の暗さが増しているようにも思えます。
ハッピーエンドしかだめ!って人には向かないと思いますが、
白夜行が好きだったなら是非読むべき作品だと思います。 
暗い興奮が味わえます。
ゾクゾクが止まりませんでした。
ただ敢えて白夜行と比較するなら、白夜行のほうが好きです。
【おすすめ度】
★★★★★

幻夜 (集英社文庫 (ひ15-7))
幻夜 (集英社文庫 (ひ15-7))東野 圭吾

おすすめ平均5つ星のうち4.0
5つ星のうち3.0これは?
5つ星のうち4.0謎がたくさん
5つ星のうち4.0彼女が愛する男は、この世にはもういないということなのか
5つ星のうち5.0一気に読んでしまいました!!
5つ星のうち4.0おいおいそりゃーねーだろ


Amazonで詳しく見る by AZlink