「光の帝国」 恩田陸

【あらすじ】
穏やかで知的で、権力への志向を持たずに生きる常野の一族。
人を見通し、癒し、守る、その不思議な能力は何のために存在するのか。
優しさと哀しみに満ちた壮大なファンタジー
【感想】
不思議な能力を持つ常野の人々を描いた短編集。
ノスタルジックな雰囲気でほわーんと余韻の残る話が多い。
彼らはその特殊な能力ゆえに、過酷な運命に晒されることになりますが、
それを乗り越えようとしたり、苦悩したり、
そういう苦しみを理解できるような話になっています。
それに短編とはいえそれぞれの話が絡み合ってはいるので、
あ、この人は!という感じで繋がりも楽しめます。
話の中では達磨山への道が大好きでした。
表題にもなってる光の帝国は、
筒井康隆の七瀬再びを思い出す内容。
大きな引き出しや手紙も好きでしたね。
彼らのことがもっと知りたくなる一冊です。おすすめ。
【おすすめ度】
★★★★☆

光の帝国 常野物語 (集英社文庫)
光の帝国 常野物語 (集英社文庫)恩田 陸

おすすめ平均5つ星のうち4.0
5つ星のうち5.0超能力者物好きの方へ
5つ星のうち3.0目に見えない大きな力。
5つ星のうち4.0不思議な本
5つ星のうち4.0本家本元は『ポーの一族』(?)
5つ星のうち5.0続きが読みたい


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