「出口のない海」横山秀夫

【あらすじ】
人間魚雷「回天」。
発射と同時に死を約束される極秘作戦が、第二次世界大戦終戦前に展開されていた。
ヒジの故障のために、期待された大学野球を棒に振った甲子園優勝投手・並木浩二は、
なぜ、みずから回天への搭乗を決意したのか。
命の重みとは、青春の哀しみとは―。
【感想】
人間魚雷回天に乗ることになる野球部のピッチャー並木浩二の話。 
こういう戦争話は悲劇的な暗い話が多いイメージだったけど、
野球の話や周囲の人との話がほとんどで、戦争色はあまり濃くない。 
むしろ青春もの。
若い人たちが捉える戦争。そして苦しみ。
せつなくなって途中何度も泣きそうになった。
恋の話もあるのですが、これもまたすばらしい。
こんな恋心はすごくステキです。
大満足です。
特攻の話だから、戦争の話だから、なんて敬遠せず、
是非読んでみてください。
【おすすめ度】
★★★★★

出口のない海 (講談社文庫)
出口のない海 (講談社文庫)横山 秀夫

おすすめ平均5つ星のうち4.0
5つ星のうち2.0リアリティなし! といって奇想天外でもない・・・
5つ星のうち5.0回天について、死について考えずにはいられない
5つ星のうち5.0一般小説の分野でも、これだけの作品を書ける彼の圧倒的な筆力には、脱帽するしかない
5つ星のうち2.0ちょっとガッカリです
5つ星のうち4.0正直、かなり重たかった


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