「カッコウの卵は誰のもの」東野圭吾

【あらすじ】
親子の愛情に、揺さぶりがかけられる。
覚悟を決めた父親は、試練にどう立ち向かうのか。
父と娘、親子二代続けてのトップスキーヤー
娘の所属チームの研究者は、二人の遺伝子パターンを調べさせてほしいと考える。
しかし、了承するわけにはいかない。
父には、どうしても知られたくない秘密があった。
娘が生まれた19年前からの忌まわしい秘密が。
【感想】
父と娘の親子の話。ミステリではないです。
書いてあるあらすじもあるので書いちゃいますが、
実の親子ではありません。
娘は誰の子なのか?どうやって連れてきたのか?
という疑問を父を主観に解いていく話。
といっても父親は迫り来る現実や事件に対応して、
否応なくやらされてる印象です。
冒頭から遺伝子パターンといういかにも東野圭吾らしいSF要素が入りますが、
これも全然生かされない。
他人が親子関係をしつこく調べる理由として使ってる程度です。
オチははっきり言って魅力的でもドッキリでもなく、
へーそうなんだ、というレベル。
楽しむべきはそこまでの過程や、娘を想う父の葛藤だと思います。
娘と父のやりとりは嫌いじゃないし、もう一人の少年の話も好きでした。
全体的に読みやすいしさらさらと読めてしまいますが、
つまらなくはないけど東野圭吾にしては・・・というレベル。
少年とクロサワのやりとりは好きだったので、
どうせ遺伝子と才能を扱うならこっちを主題に青春ものにして欲しかったなーなんて思いました。
毒のある話ではないのでさらりと読むにはいいと思います。
【おすすめ度】
★★★☆☆

カッコウの卵は誰のもの
カッコウの卵は誰のもの東野 圭吾

おすすめ平均5つ星のうち3.5
5つ星のうち2.0動機が矛盾してる!
5つ星のうち3.0ちょっと物足りないかな?
5つ星のうち3.0結末は途中で考えるのかな?
5つ星のうち2.0一昔前の話のよう
5つ星のうち1.0がっかりです


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