「緋色の囁き」綾辻行人

【あらすじ】
「私は魔女なの」
謎の言葉を残したまま1人の女生徒が寮の「開かずの間」で焼死した。
その夜から次々と起こる級友たちの惨殺事件に名門女学園は恐怖と狂乱に包まれる。
創立者の血をひく転校生冴子は、
心の奥底から湧き起こってくる“囁き”に、
自分が殺人鬼ではないかと恐怖におののく。
「囁き」シリーズ登場!!
【感想】
囁きシリーズ第一弾。
全寮制の女学園で起こる連続殺人。
このいかにもな状況下での殺人と、
魔女の伝説や謎の記憶が組み合わさって、
幻想的かつホラーな雰囲気です。
サスペンス要素が強く、
自分自身が殺人鬼なのでは?という恐怖も含め、
多くの謎と恐怖を感じさせながら展開していきます。
非常に続きが気になるので一気に読めてしまいました。
あと赤いです。
あらすじにも"血"とあるくらいで、
とにかく作中で赤を強くイメージさせてきます。
雰囲気作りに一役かってました。よかったです。
館シリーズはある意味パズル的なミステリですが、
この作品は雰囲気を楽しむ作品だと思います。
女学園という閉鎖的な舞台設定も好み。
おすすめです。
【おすすめ度】
★★★★☆

緋色の囁き (講談社文庫)
緋色の囁き (講談社文庫)綾辻 行人,津原 泰水

おすすめ平均5つ星のうち4.0
5つ星のうち4.0謎よりも世界
5つ星のうち4.0ミステリーというよりもホラー
5つ星のうち3.0「館」シリーズから入ると,ちょっとがっかりするかも
5つ星のうち4.0館シリーズとは一味違った綾辻行人の世界が楽しめます
5つ星のうち3.0囁き


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