「すべてがFになる」森博嗣

【あらすじ】
孤島のハイテク研究所で、
少女時代から完全に隔離された生活を送る天才工学博士・真賀田四季
彼女の部屋からウエディング・ドレスをまとい両手両足を切断された死体が現れた。
偶然、島を訪れていたN大助教授・犀川創平と女子学生・西之園萌絵が、
この不可思議な密室殺人に挑む。
【感想】
密室モノのミステリ。
シリーズの第一作目でもあります。
理系分野の話が多く、東野圭吾の作品より更に理系っぽさがある。
そういうのは好きな人には好印象。
そうでなくてもマイナスにはならないかな。
登場人物は、四季博士のキャラクターは魅力的なんだけど、
主人公の二人がいまいちキャラが立ってない。
感情移入できないうちに暴れるのでややイラッとする場面も。
ただ今後のシリーズを読んでいくと好きになっていけるので、
読み返したときは初回とは違う印象でした。
話の肝となるトリックはとても面白く、
そしてその犯行を彩る秘密もすばらしかった。
キャラクターや中盤の展開にやや不満はあったけど、
それを補ってあまりある面白さ。
大満足の一冊です。
おすすめ。
【おすすめ度】
★★★★★

すベてがFになる (講談社文庫)
すベてがFになる (講談社文庫)森 博嗣

おすすめ平均5つ星のうち4.0
5つ星のうち5.0アニメーションとジュブナイルの空気を持つ本格理系ミステリー
5つ星のうち4.0思ったよりも面白い!
5つ星のうち5.0傑作シリーズ、開始
5つ星のうち4.0すごく異質な雰囲気が印象に残りました
5つ星のうち3.0理論8 感情論2 感情移入を重視される方にはきついかも


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