「天使の囀り」貴志祐介
【あらすじ】
北島早苗は、ホスピスで終末期医療に携わる精神科医。
恋人で作家の高梨は、新聞社主催のアマゾン調査隊に参加していたが、
帰国後は人格が異様な変容を見せ、そして・・・
天使の囀りとは何か?
前人未到の恐怖が、あなたを襲う。
【感想】
アマゾンから帰ってきた恋人が明らかにおかしい。
そして他のメンバーにも次々と事件が。
アマゾンでいったい何が?というホラー。
冒頭がお気に入り。
高梨からのメールだけで構成されてるんだけど、
与えられる一方的な情報が、不安と、何かが起きそうな予感を感じさせてくれる。
そして本作はホラーなんだけど、怖いというよりキモくてグロイ。
得体のしれないうちは恐いんだけど、
得体が知れてくると嫌悪感が先に来る。
しかし終盤は素直にドキドキしたし、面白かった。
そしてラストに向けた展開も読者の期待は裏切らない。
満足の一冊です。
続きが気になるので一気に読めます。中だるみもほとんどない。
しかし描写に気持ち悪い部分があるので、苦手な方は注意してください。
【おすすめ度】
★★★★☆
天使の囀り (角川ホラー文庫) | |
貴志 祐介 おすすめ平均 お願いだから映画化は止めて 不気味なことは不気味 病状と描写がリアル、感染はウィルスというより思想・・・ 異質 胸に迫る、タイトルの意味 Amazonで詳しく見る by AZlink |