「冷たい密室と博士たち」森博嗣

【あらすじ】
同僚の誘いで低温度実験室を訪ねた犀川助教授とお嬢様学生の西之園萌絵
だがその夜、衆人環視かつ密室状態の実験室の中で、
男女二名の大学院生が死体となって発見された。
被害者は、そして犯人は、どうやって中に入ったのか!?
人気の師弟コンビが事件を推理し真相に迫るが…。
究極の森ミステリィ第2弾。
【感想】
すべてがFになるに続くS&Mシリーズの2作目。 
またしても密室です。
この2作目になるとお嬢様への苛立ちは感じないです。
キャラクターに愛着がわいてくるし、
これはシリーズ物の醍醐味ですね。
というわけでシリーズ物としてはありだと思いますが、
ミステリとしては普通くらいでしょうか。
事件の状況から想定される考えを、読者から払拭させていく書き方はうまい。
ただトリック自体はそこまで驚嘆したわけでもないし、
動機などの物語性もそこまで深くは感じなかったので、
あまり記憶には残らない作品かもしれません。
決してつまらなくはないのですが、全体的に普通です。
シリーズを追ってる人にはおすすめできます。
すべてがFになる、を読んでいなければまずそちらからどうぞ。
【おすすめ度】
★★★☆☆

冷たい密室と博士たち (講談社文庫)
冷たい密室と博士たち (講談社文庫)森 博嗣

おすすめ平均5つ星のうち3.5
5つ星のうち3.0なんだか退屈だった
5つ星のうち2.0明かされることのない謎の軸
5つ星のうち5.0論理的な推理小説
5つ星のうち1.0全てが秒殺レベルの簡単さ。でも多分この作者の最高傑作。この程度しか書けないの?
5つ星のうち4.0事件現場に懐かしいものを感じる


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