「プラチナデータ」東野圭吾

【あらすじ】
犯罪防止を目的としたDNA法案が国会で可決し、検挙率が飛躍的に上がるなか、
科学捜査を嘲笑うかのような連続殺人事件が発生した。
警察の捜査は難航を極め、警察庁特殊解析研究所の神楽龍平が操るDNA捜査システムの検索結果は「NOT FOUND」。
犯人はこの世に存在しないのか?
そんな中で新たな事件が起こり・・・
【感想】
殺人事件から始まるサスペンス。
ただしDNA解析が強力ですぐ犯人はわかる、というちょっとしたSF要素入り。
つまりいつもの東野圭吾です。
結論からいうと後半がなげやりで残念。
前半は良いんです。
完璧なDNA鑑定でも解けない事件が起きる。
不安を煽るような話の流れから、案の定次の展開が起きて・・・
と続いていきます。
この辺は上々でした。
謎になってることのうち、前半である程度読めちゃう部分もありますが、
そこは読まれるの覚悟で書いてるだろうし、あまり気にならない。
さりげない伏線の張り方も相変わらずうまい。
ただ終盤が非常に残念でした。
まとめるのを諦めたかのようなざっくりとした終わり方。
もうちょっとタメ作って伏線張ってうまくまとめられただろうに・・・
と思ってしまいます。物足りない。
東野圭吾なだけに、これだとちょっと肩透かし食らった気分。
つまらなくはないので時間のあるときにはいいと思います。
【おすすめ度】
★★★☆☆

プラチナデータ
プラチナデータ東野 圭吾

おすすめ平均5つ星のうち3.0
5つ星のうち3.0少し物足りなかった
5つ星のうち4.0まあまあ面白いのですが・・・
5つ星のうち3.0別の謎が最後まで残る、消化不良ミステリー
5つ星のうち4.0前半でネタばれしたのを後半で挽回
5つ星のうち3.0好き嫌いがハッキリ出る


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