「リミット」野沢尚
【あらすじ】
連続幼児誘拐事件の謎を追う警視庁捜査一課・特殊犯捜査係勤務の有働公子。
婦人警官でなく、一人の母親として事件の当事者となってしまった彼女は、
わが子を取り戻すため、犯人のみならず警視庁4万人を敵にまわすことに…。
驚愕の展開、そして誰も予想だにしなかった戦慄の結末。ミステリーの到達点。
【感想】
子供を誘拐された婦人警官が単独で犯人を追う話。
導入はすばらしい。一気に引き込まれる。
ただその後はアクションへと話が変わってしまい、
思っていたのとは違う展開に。
しかしただのアクションでは終わらず、しっかり最後まで楽しませてくれる。
そこはさすが。
というわけで序盤の期待とは違ったけど、それでも十分面白かった。
何よりテンポがいい。サクサクとスリル満点で一気に読める。
ただ単独で追う展開に無理がないように、
だいぶ苦労して話を組み立てたような印象は受けてしまった。
テンポがいいのでそこまで気にならないけど。
というわけで一部気になるとこもあるけど、
スリルあふれる良作です。
【おすすめ度】
★★★★☆
リミット (講談社文庫) | |
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