「犯人に告ぐ」雫井脩介

【あらすじ】
闇に身を潜め続ける犯人。
川崎市で起きた連続児童殺害事件の捜査は行き詰まりを見せ、
ついに神奈川県警は現役捜査官をテレビニュースに出演させるという荒技に踏み切る。
白羽の矢が立ったのは、
6年前に誘拐事件の捜査に失敗、記者会見でも大失態を演じた巻島史彦警視だった―
史上初の劇場型捜査が幕を開ける。
【感想】
手がかりのない連続殺人事件を解決するために、
刑事が犯人にテレビで呼びかける、という警察小説。
あらすじでとても惹かれたし、話も面白い。
でも惜しかった。もっと迫力があれば・・・
こういう設定ならもっとヒリヒリするような緊張感が欲しかった。
話の雰囲気からし野沢尚と比べちゃったせいで、
物足りなく感じてしまったのかもしれないけど。
ただあらすじで惹かれるように設定がいいので、
ぐんぐん読ませてくれる面白さは十分にある。
巻島の心理面の話もいい。
最後もよかったし。
惜しい部分もありましたが、全体として楽しめました。
あらすじで面白そうと思う方なら楽しめるのではないかと。
良作。
【おすすめ度】
★★★★☆

犯人に告ぐ〈上〉 (双葉文庫)
犯人に告ぐ〈上〉 (双葉文庫)雫井 脩介

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