「星々の舟」村山由佳

【あらすじ】
禁断の恋に悩む兄妹、他人の男ばかり好きになる末っ子、
居場所を探す団塊世代の長兄、そして父は戦争の傷痕を抱いて-。
愛とは、家族とはなにか。こころふるえる感動の物語。
【感想】
偏屈な父親とその子供達一家の家族の話。
ミステリ、サスペンス的要素はないです。
登場人物の視点が順番に変わっていって、
その視点となった人物の物語が描かれます。
作中のメインストーリーとして兄妹の恋があるんだけど、
それが中心として全体があるという作品でもない。
そういう意味では短編に近いです。
だから長編のつもりで読んでいると、
まとまりがなく感じられるし、ややのめり込みづらかった。
でも"家族"というものを感じさせてくれる話でもありました。
合う人には合うと思います。
個人的には父親や、子供の話はなくてもよかった気がしたなぁ。
【おすすめ度】
★★★☆☆

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