「図書館戦争」有川浩

【あらすじ】
正義の味方、図書館を駆ける!
公序良俗を乱し人権を侵害する表現を取り締まる法律として
『メディア良化法』が成立・施行された現代。
超法規的検閲に対抗するため、立てよ図書館!
狩られる本を、明日を守れ。
【感想】
本が強烈に規制され、図書館が唯一本を読める場所という世界での物語。
読んだきっかけは昨日読んだ海の底がすごく面白かったから。
同じ有川浩の作品の中で聞いたことある作品ということで手にとってみたのがこれ。
しかし結論から言うと残念であった。


主人公の女の子は図書館の軍隊に所属してて、
本を攻撃してくる一派から図書館を守るのが仕事。
そしてその軍隊内の人達や教官と日常や恋、
更に敵との戦いを交えながら話は展開していく。
正直言ってストーリーは学園ものの恋愛話に近い。
設定があまり生かされていない。
これなら主人公が軍隊に入っていればどこでもできそうに思える。
本が規制されているという設定が非常に魅力的に映っただけに、
この展開は非常に惜しい。
設定を活かすストーリーにすればもっと好きな作品になりそうなのに。
個人的にはこれが漫画ならありだけど、活字で読みたい話ではなかった。
最初からそういうつもりで手にとったなら楽しめる作品だと思います。
まあ期待とは違ったけどつまらなくはなかったのでまあまあということで。
【おすすめ度】
★★★☆☆

図書館戦争図書館戦争
有川 浩

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