「白銀ジャック」東野圭吾

【あらすじ】
「我々は、いつ、どこからでも爆破できる」
年の瀬のスキー場に脅迫状が届いた。
警察に通報できない状況を嘲笑うかのように繰り返される、山中でのトリッキーな身代金奪取。
雪上を乗っ取った犯人の動機は金目当てか、それとも復讐か。
すべての鍵は、一年前に血に染まった禁断のゲレンデにあり。
今、犯人との命を賭けたレースが始まる。
圧倒的な疾走感で読者を翻弄する、痛快サスペンス。
【感想】
スキー場に爆弾を仕掛けたという脅迫が届く。
その指示に従っているうちに状況は悪化し・・というサスペンス。
スキー場の責任者、パトロール、凄腕スノーボーダー
事故で家族を失った親子、なんかが入り交じって、
ころころと話が転がっていくのは相変わらずうまい。
サラサラと読めるしとても読みやすい。
ただ物語としてはかなり軽い印象。
考えさせるような深い要素も、複雑なパズル的要素もなく、
ただスキー場で起きていた事件を見ていただけのような気がした。
2時間ドラマに近いのかな?
暇つぶしで読むならいいけど、東野圭吾の作品の中ではそれほどでもないと思う。
ただ毒もないしさらっと楽しみたい人におすすめです。
ちなみに新刊のはずなのに文庫本で驚きました。
いきなり文庫本ってあるんだなぁ。
【おすすめ度】
★★★★☆

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東野 圭吾

実業之日本社
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