「あかんべえ」宮部みゆき

【あらすじ】
江戸・深川の料理屋「ふね屋」では、店の船出を飾る宴も終ろうとしていた。
主人の太一郎が胸を撫で下ろした矢先、
突然、抜き身の刀が暴れ出し、座敷を滅茶苦茶にしてしまう。
亡者の姿は誰にも見えなかった。
しかし、ふね屋の十二歳の娘おりんにとっては
、高熱を発して彼岸に渡りかけて以来、亡者は身近な存在だった―。
この屋敷には一体、どんな悪しき因縁がからみついているのだろうか。
【感想】
幽霊が見える女の子の話。時代物。料理屋が舞台。 
ミステリーや謎解きの話ではないです。エンターテイメント的ないい話。
主人公の女の子は頭が良くてとてもかわいらしく、 
出てくる幽霊もみんないいやつ。
女の子と幽霊の会話を見てるだけで和みます。 
さらさらと読みやすいし、あっという間に読めちゃうと思います。
最後も謎解き作品として読んでいなければ十分だし、
いい気分にさせてくれて読後感も良かった。
理由が独立してあればもっといいかなーとも思ったりもしたけど、
全体として万人にすすめられる良作だと思います。
おすすめ。
【おすすめ度】
★★★★☆

あかんべえ〈上〉 (新潮文庫)あかんべえ〈上〉 (新潮文庫)
宮部 みゆき

新潮社
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