「ゴーグル男の怪」島田荘司

【あらすじ】
「そいつ、両目の皮膚が溶けたように真っ赤なんですよ…」
煙草屋の老婆が殺された濃霧の夜、ゴーグルで顔を隠した男が、闇に消えた…。
死体の下から見つかった黄色く塗られたピン札、
現場に散乱する真新しい五十本の煙草、
曖昧な目撃情報、続出する怪しい容疑者、
奇怪な噂が絶えない核燃料製造会社…。
そしてついに白昼堂々、“ゴーグル男”が出現した。
【感想】
タバコ屋のおばあさんが殺され、謎のゴーグル男が目撃された。
ここから警察の捜査が始まるミステリ。
読んでてまず思ったのは、
「ゴーグル男の怪」っていうタイトルがぴったりだな、と。
まさに"怪"と言いたくなるような展開が続きます。
警察が首をかしげたくなるのもよくわかる。
こうして警察が謎のゴーグル男に振り回されてる一方で、
東海村のバケツ臨界事故をモチーフにしたような話も絡んできます。
そして最後はやっぱり意外な結末へ。
ただ私にしては珍しく予想が当たっちゃったんですよね。
だからちょっと驚きが少なかった。
でもゴーグル男の謎に一気に説明がつくあの結末は見事だったと思います。
いやーしかし・・・あの目撃情報にはちょっと笑っちゃったな。
【おすすめ度】
★★★☆☆

ゴーグル男の怪ゴーグル男の怪
島田 荘司

新潮社
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