「虚空の旅人」上橋菜穂子

【あらすじ】
隣国サンガルの新王即位儀礼に招かれた新ヨゴ皇国皇太子チャグムと星読博士シュガは、
“ナユーグル・ライタの目”と呼ばれる不思議な少女と出会った。
海底の民に魂を奪われ、生贄になる運命のその少女の背後には、とてつもない陰謀が―。
海の王国を舞台に、漂海民や国政を操る女たちが織り成す壮大なドラマ。
【感想】
シリーズ4作目。
今回の主役はバルサではなくチャグムです。
そのせいで物語の雰囲気も今までとは違います。
規模がでかい。
皇太子のチャグムが他国を訪れて、他国内の争いに巻き込まれる、
というストーリーなのですが、
国家間の争いや、国ごとの関係性、なんてものが描かれていて、
大河ものの雰囲気が出てきてます。
これがかなり面白かった。
今までのバルサの旅人的視点の物語も面白かったんですが、
そうやって描いてきたそれぞれの国家をこうやって繋いでくれると、
それがもっともっと面白くなります。
大満足でした。
【おすすめ度】
★★★★★