「ナミヤ雑貨店の奇跡」東野圭吾

【あらすじ】
夢をとるか、愛をとるか。現実をとるか、理想をとるか。
人情をとるか、道理をとるか。家族をとるか、将来をとるか。
野望をとるか、幸せをとるか。
あらゆる悩みの相談に乗る、不思議な雑貨店。
しかしその正体は…。
物語が完結するとき、人知を超えた真実が明らかになる。
【感想】
郵便口を使って悩み相談をしているナミヤ雑貨店。
そこに泥棒たちが逃げ込んだら、なんと過去からの手紙が・・・というお話。
ミステリー要素はないんだけど、
ちょっとだけSF要素を入れるという東野圭吾らしい物語になってます。
物語としてはうまくまとまってるし、全体の構成もうまい。
ただこの設定で感じたドキドキ感からすると、
ちょっと肩透かし気味にも感じました。
うまくまとまってたけど、もっと何かあってもよかったかなと。
ただ出てくる人達の温かさとか、人柄に触れてると、
あったかい気持ちになれる作品です。
この設定はあまり気にせずに、人間だけを追っておけばより楽しめた気がします。
良作でした。
【おすすめ度】
★★★★☆