「七人の鬼ごっこ」三津田信三

【あらすじ】
西東京生命の電話」にかかってきた自殺志願者からの電話。
男から電話を受けたかつての幼馴染たちが、ひとり、またひとりと・・・
【感想】
幼なじみが次々と殺されていく連続殺人もの。面白かった。
まず導入部が見事。
あらすじにもある通り、自殺志願者からの電話から始まるんだけど、
その危うさと緊張感で一気に引きこまれた。
そしてそのまま先が読めない緊張感のある展開へ。
展開的にどうしても続きが気になってしまうし、
合間合間に挿入される過去もそんな気持ちを駆り立ててくれるから、
あっという間に読み終わってしまった。
ただ唯一気になったのが最後。
最後の落とし方はもう少し違った形のほうが好みだった。
しかも登場人物のキャラクターがあまり立っていなかったことが、
最後の最後ですごく気になっちゃったし。
でもそこまでの過程で楽しめたし、軽く楽しめていい作品だったと思います。
ただ刀城シリーズの味わい深さと比べると・・・ちょっと物足りないかも。
【おすすめ度】
★★★★☆