「陰の季節」横山秀夫

【あらすじ】
警察一家の要となる人事担当の二渡真治は、
天下り先ポストに固執する大物OBの説得にあたる。
にべもなく撥ねつけられた二渡が周囲を探るうち、ある未解決事件が浮かび上がってきた…。
【感想】
D県警シリーズ第一弾です。 
陰の季節、地の声、黒い線、鞄、から成る短編集。 
人事とか警務とか普段主役にならない部署が主役の、一風変わった警察モノ。
それぞれ主役は全く別ですが、ちょっとだけ話が絡んだりします。
事件性やトリックが！という話ではないですが、
どっしりとしたリアルで重みのある人物や構成で、
うまく読ませてくれます。さすがです。
面白かったです。
ただ黒い線はちょっと好きじゃなかったな・・・
【おすすめ度】
★★★☆☆

陰の季節 (文春文庫)
	横山 秀夫 おすすめ平均 著者の技術の向上が垣間見える本 長編小説並の密度の濃さ、内容の深さを持った短編の書き手、横山秀雄の代表作の一つ Ｄ県警の管理部門を主役に立てた4篇の短編集 素晴らしいです。 リアリティに共感した Amazonで詳しく見る by AZlink