「時計館の殺人」綾辻行人
【あらすじ】
館を埋める108個の時計コレクション。
鎌倉の森の暗がりに建つその時計館で10年前1人の少女が死んだ。
館に関わる人々に次々起こる自殺、事故、病死。
死者の想いが籠る時計館を訪れた9人の男女に無差別殺人の恐怖が襲う。
凄惨な光景ののちに明かされるめくるめく真相とは?
【感想】
10年前に死んだ少女。そして今起きる凄惨な事件。
張り巡らされた伏線と、それが一気に収束する結末。
すばらしいです。
綾辻行人の作品の中でこの時計館と十角館が一番好きですね。
あの想像もつかない大トリックもすごいのですが、
それに違和感を感じさせることなく、
作品としてきれいにまとまってるところが見事だと思います。
まさに緻密に作り上げられたという感じ。
あれを活かしきる雰囲気作りはなかなか難しそうですからね。
読後感がすばらしいです。
是非どうぞ。
ちなみに本作には「迷路館の殺人」のネタバレが含まれているので、
未読でしたらそちらを先にどうぞ。
【おすすめ度】
★★★★★
時計館の殺人 (講談社文庫) | |
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