「暗闇の囁き」綾辻行人

【あらすじ】
黒髪を切られ変死した女性家庭教師。
そして従兄とその母親も眼球と爪を奪われて死んだ。
謎めいたほどに美しい兄弟のまわりに次々と起こる奇怪な死。
遠い記憶の闇のなかから湧き上がってくる“囁き”が呼び醒ますものは何か。
【感想】
兄弟の周りで起こる奇怪な事件を描いたミステリ・・・風味の小説。
幻想的かつホラーっぽい雰囲気で、その雰囲気はすばらしく、
導入で一気に引き込まれます。
ただしミステリ的要素は薄いです。
幻想的、ホラー的雰囲気も緋色の囁きに比べると弱いかな。
あとこれは好みの問題だと思うのですが、
主人公たちに感情移入できなかったせいで
あんまり物語に入り込めなかったです。
読む際にはミステリではないと思って読むことをおすすめします。
あまり肯定的なことを書かなかったですが、
決してつまらない作品じゃないです。
幻想的、猟奇的な雰囲気を楽しみたい方には。
【おすすめ度】
★★★☆☆

暗闇の囁き (講談社文庫)
暗闇の囁き (講談社文庫)綾辻 行人,巽 昌章

おすすめ平均5つ星のうち3.5
5つ星のうち4.0冒頭から惹き込まれる……
5つ星のうち3.0少年たちの小さな世界に潜む狂気
5つ星のうち4.0推理ではなくお話
5つ星のうち4.0作者の嗜好がよくわかる作品
5つ星のうち3.0囁き2


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