京極夏彦

「塗仏の宴」京極夏彦

【あらすじ】 「知りたいですか」。郷土史家を名乗る男は囁く。 「知り・・・たいです」。答えた男女は己を失い、昏き界へと連れ去られた。 非常時下、大量殺戮の果てに伊豆山中の集落が消えたとの奇怪な噂。 敗戦後、簇出した東洋風の胡乱な集団六つ。 十五…

「狂骨の夢」京極夏彦

【あらすじ】 骨の魔性に魅せられた男と女に京極堂が挑む 湘南の保養地逗子に住む謎の女、朱美。 夫を四度殺したというその告白は、いさまや、探偵・榎木津らの推理をこえて妖しく展開。 妖怪シリーズ第三作。 【感想】 京極堂シリーズの三作目。 序盤は様々…

「嗤う伊右衛門」京極夏彦

【あらすじ】 小股潜りの又市は、民谷又左衛門の娘、岩の仲人口を頼まれる。 不慮の事故で隠居を余儀なくされた又左衛門は、家名断絶の危機にあるというのだ。 しかし、疱瘡(ほうそう)を患う岩の顔は崩れ、髪も抜け落ち、腰も曲がるほど醜くなっていた。 …

「絡新婦の理」京極夏彦

【あらすじ】 当然、僕の動きも読み込まれているのだろうな― 二つの事件は京極堂をしてかく言わしめた。 房総の富豪、織作家創設の女学校に拠る美貌の堕天使と、 血塗られた鑿をふるう目潰し魔。 連続殺人は八方に張り巡らされた蜘蛛の巣となって刑事・木場…

「鉄鼠の檻」京極夏彦 

【あらすじ】 忽然と出現した修行僧の屍、山中駆ける振袖の童女、埋没した「経蔵」…。 箱根に起きる奇怪な事象に魅入られた者―骨董屋・今川、老医師・久遠寺、作家・関口らの眼前で仏弟子たちが次々と無惨に殺されていく。 謎の巨刹=明慧寺に封じ込められた…

「魍魎の匣」京極夏彦

【あらすじ】 匣の中には綺麗な娘がぴったり入ってゐた。 箱を祀る奇妙な霊能者。 箱詰めにされた少女達の四肢。 そして巨大な箱型の建物。 箱を巡る虚妄が美少女転落事件とバラバラ殺人を結ぶ。 探偵・榎木津、文士・関口、刑事・木場らがみな事件に関わり…

「姑獲鳥の夏」京極夏彦

【あらすじ】 「この世には不思議なことなど何もないのだよ」 古本屋にして陰陽師が憑物を落とし事件を解きほぐす人気シリーズ第一弾。 東京・雑司ケ谷の医院に奇怪な噂が流れる。 娘は二十箇月も身籠ったままで、その夫は密室から失踪したという。 文士・関…