2010-01-01から1年間の記事一覧

「大誘拐」天藤真

【あらすじ】 刑務所の雑居房で知り合った戸並健次、秋葉正義、三宅平太の三人は、 出所するや営利誘拐の下調べにかかる。 狙うは紀州随一の大富豪、柳川家の当主。 身代金も桁違い、破格ずくめの斬新な展開が無上の爽快感を呼ぶ、捧腹絶倒の大誘劇。 天藤真…

「私の家では何も起こらない」恩田陸

【あらすじ】 この家、あたししかいないのに、人がいっぱいいるような気がする・・・・・・ 幽霊屋敷に魅了された人々の美しくて優雅なゴーストストーリー。 恩田陸が描く幽霊屋敷の物語。 【感想】 幽霊屋敷を舞台とした物語。ホラーです。 といってもホラ…

「クリスマス・イヴ」岡嶋二人

【あらすじ】 山あいの別荘でのクリスマス・パーティーへと向かった敦子と喬二。 だが、夜になって到着した別荘には明かりひとつなく、 メチャメチャに荒らされたリビングには、喬二の友人・小坂の血まみれた死体が! 雪に閉ざされた別荘地を襲う不条理な殺意…

「訪問者」恩田陸

【あらすじ】 山中にひっそりとたたずむ古い洋館―。 三年前、近くの湖で不審死を遂げた実業家朝霞千沙子が建てたその館に、朝霞家の一族が集まっていた。 千沙子に育てられた映画監督峠昌彦が急死したためであった。 晩餐の席で昌彦の遺言が公開される。 「…

「孤島パズル」有栖川有栖

【あらすじ】 英都大学推理研初の女性会員マリアと共に南海の孤島へ赴いた江神部長とアリス。 島に点在するモアイ像のパズルを解けば時価数億円のダイヤが手に入るとあって、 早速宝捜しを始める三人。 折悪しく嵐となった夜、滞在客のふたりが凶弾に斃れる…

「冷たい密室と博士たち」森博嗣

【あらすじ】 同僚の誘いで低温度実験室を訪ねた犀川助教授とお嬢様学生の西之園萌絵。 だがその夜、衆人環視かつ密室状態の実験室の中で、 男女二名の大学院生が死体となって発見された。 被害者は、そして犯人は、どうやって中に入ったのか!? 人気の師弟コ…

「新世界より」貴志祐介

【あらすじ】 ここは汚れなき理想郷のはずだった。 子供たちは、大人になるために「呪力」を手に入れなければならない。 一見のどかに見える学校で、子供たちは徹底的に管理されていた。 いつわりの共同体が隠しているものとは――。 何も知らず育った子供たち…

「天使の囀り」貴志祐介

【あらすじ】 北島早苗は、ホスピスで終末期医療に携わる精神科医。 恋人で作家の高梨は、新聞社主催のアマゾン調査隊に参加していたが、 帰国後は人格が異様な変容を見せ、そして・・・ 天使の囀りとは何か? 前人未到の恐怖が、あなたを襲う。 【感想】 ア…

「ゴールデンスランバー」伊坂幸太郎

【あらすじ】 俺はどうなってしまった? 一体何が起こっている? 首相暗殺の濡れ衣を着せられた男は、国家的陰謀から逃げ切れるのか? 二年ぶり千枚の書き下ろし大作。 【感想】 首相暗殺の罪を着せられた主人公を巡るサスペンス。 お得意の視点ばらばらの点が…

「すべてがFになる」森博嗣

【あらすじ】 孤島のハイテク研究所で、 少女時代から完全に隔離された生活を送る天才工学博士・真賀田四季。 彼女の部屋からウエディング・ドレスをまとい両手両足を切断された死体が現れた。 偶然、島を訪れていたN大助教授・犀川創平と女子学生・西之園萌…

「11枚のとらんぷ」泡坂妻夫

【あらすじ】 奇術ショウの仕掛けから出てくるはずの女性が姿を消し、 マンションの自室で撲殺死体となって発見される。 しかも死体の周囲には、奇術小説集『11枚のとらんぷ』で使われている小道具が、壊されて散乱していた。 この本の著者鹿川は、自著を手…

「そして扉が閉ざされた」岡嶋二人

【あらすじ】 富豪の若き一人娘が不審な事故で死亡して三カ月、 彼女の遊び仲間だった男女四人が、 遺族の手で地下シェルターに閉じ込められた。 なぜ?そもそもあの事故の真相は何だったのか? 四人が死にものぐるいで脱出を試みながら推理した意外極まる結末…

「Another」綾辻行人

【あらすじ】 その「呪い」は26年前、ある「善意」から生まれた―。 1998年、春。夜見山北中学に転校してきた榊原恒一(15歳)は、 何かに怯えているようなクラスの雰囲気に違和感を覚える。 不思議な存在感を放つ美少女ミサキ・メイに惹かれ、 接触を試みる恒…

「倒錯のロンド」折原一

【あらすじ】 精魂こめて執筆し、受賞まちがいなしと自負した推理小説新人賞応募作が盗まれた。 その“原作者”と“盗作者”の、緊迫の駆け引き。 巧妙極まりない仕掛けとリフレインする謎が解き明かされたときの衝撃の真相。 鬼才島田荘司氏が「驚嘆すべき傑作…

「看守眼」横山秀夫

【あらすじ】 刑事になるという夢破れ、留置管理係として職業人生を閉じようとしている、近藤。 彼が証拠不十分で釈放された男を追う理由とは(表題作)。 自叙伝執筆を請け負ったライター。家裁調停委員を務める主婦。 県警ホームページを管理する警部。地方…

「カッコウの卵は誰のもの」東野圭吾

【あらすじ】 親子の愛情に、揺さぶりがかけられる。 覚悟を決めた父親は、試練にどう立ち向かうのか。 父と娘、親子二代続けてのトップスキーヤー。 娘の所属チームの研究者は、二人の遺伝子パターンを調べさせてほしいと考える。 しかし、了承するわけには…

「緋色の囁き」綾辻行人

【あらすじ】 「私は魔女なの」 謎の言葉を残したまま1人の女生徒が寮の「開かずの間」で焼死した。 その夜から次々と起こる級友たちの惨殺事件に名門女学園は恐怖と狂乱に包まれる。 創立者の血をひく転校生冴子は、 心の奥底から湧き起こってくる“囁き”に…

「暗闇の囁き」綾辻行人

【あらすじ】 黒髪を切られ変死した女性家庭教師。 そして従兄とその母親も眼球と爪を奪われて死んだ。 謎めいたほどに美しい兄弟のまわりに次々と起こる奇怪な死。 遠い記憶の闇のなかから湧き上がってくる“囁き”が呼び醒ますものは何か。 【感想】 兄弟の…

「臨場」横山秀夫;

【あらすじ】 辛辣な物言いで一匹狼を貫く組織の異物、倉石義男。 その死体に食らいつくような貪欲かつ鋭利な「検視眼」ゆえに、 彼には‘終身検視官’なる異名が与えられていた。 誰か一人が特別な発見を連発することなどありえない事件現場で、 倉石の異質な…

「魍魎の匣」京極夏彦

【あらすじ】 匣の中には綺麗な娘がぴったり入ってゐた。 箱を祀る奇妙な霊能者。 箱詰めにされた少女達の四肢。 そして巨大な箱型の建物。 箱を巡る虚妄が美少女転落事件とバラバラ殺人を結ぶ。 探偵・榎木津、文士・関口、刑事・木場らがみな事件に関わり…

「生ける屍の死」山口雅也

【あらすじ】 ニューイングランドの片田舎で死者が相次いで甦った! この怪現象の中、霊園経営者一族の上に殺人者の魔手が伸びる。 死んだ筈の人間が生き還ってくる状況下で展開される殺人劇の必然性とは何なのか? 自らも死者となったことを隠しつつ事件を…

「奪取」真保祐一

【あらすじ】 1260万円。 友人の雅人がヤクザの街金にはめられて作った借金を返すため、 大胆な偽札作りを2人で実行しようとする道郎・22歳。 パソコンや機械に詳しい彼ならではのアイデアで、 大金入手まであと一歩と迫ったが…。 日本推理作家協会賞と山本…

「哲学者の密室」笠井潔

【あらすじ】 開口部を完璧に閉ざされたダッソー家で、 厳重に施錠され、監視下にあった部屋で滞在客の死体が発見される。 現場に遺されていたナチス親衛隊の短剣と死体の謎を追ううちに 三十年前の三重密室殺人事件が浮かび上がる。 現象学的本質直感によっ…

「殺しの双曲線」西村京太郎

【あらすじ】 差出人不明で、東北の山荘への招待状が6名の男女に届けられた。 彼らは半信半疑で出かけて行く。 雪に埋もれ、幸福感に酔っていた彼らはやがて恐怖のどん底に突き落とされた。 殺人が発生したのだ。しかも順々に……。 クリスティ女史の名作「そ…

「名もなき毒」宮部みゆき

【あらすじ】 多コンツェルンの広報室では、ひとりのアルバイトを雇った。 しかし編集経験があると自称して採用された原田いずみは、 質の悪いトラブルメーカーだった。 解雇された彼女の連絡窓口となった杉村三郎は、 極端なまでの経歴詐称とクレーマーぶり…

「異邦の騎士」島田荘司

【あらすじ】 失われた過去の記憶が浮かび上がるにつれ、男はその断片的“事実”に戦慄する。 自分は本当に愛する妻子を殺した男なのか? そしていま若い女との幸せな生活にしのび寄る新たな魔手。 記憶喪失の男を翻弄する怪事の背景は? 蟻地獄にも似た罠から…

「真相」横山秀夫 

【あらすじ】 犯人逮捕は事件の終わりではない。そこから始まるもうひとつのドラマがある。 ──息子を殺された男が、犯人の自供によって知る息子の別の顔「真相」、 選挙に出馬した男の、絶対に当選しなければならない理由「18番ホール」など、 事件の奥に隠…

「火車」宮部みゆき

【あらすじ】 休職中の刑事本間俊介は 遠縁の男性に頼まれて彼の婚約者関根彰子の行方を捜すことになった。 自らの意思で失踪、しかも徹底的に足取りを消して― なぜ彰子はそこまでして自分の存在を消さねばならなかったのか? いったい彼女は何者なのか? 謎を…

「黒い家」貴志祐介

【あらすじ】 若槻慎二は、生命保険会社の京都支社で保険金の支払い査定に忙殺されていた。 ある日、顧客の家に呼び出され、期せずして子供の首吊り死体の第一発見者になってしまう。 ほどなく死亡保険金が請求されるが、 顧客の不審な態度から他殺を確信し…

「ダブルダウン」岡嶋二人

【あらすじ】 ボクシング、フライ級4回戦。 対戦中のボクサー2人が、青酸中毒で相次いで倒れ、死亡した。 編集者の福永麻沙美は、週刊誌記者の中江聡介、ボクシング評論家の八田芳樹と真相を追い始める。 衆人環視の二重殺人トリックは? 二転三転する事件の…